指原莉乃がみせた「アイドル」のスゴさ

率いるHKT48が、さいたまスーパーアリーナにて「HKT48 春の関東ツアー2017 ~本気のアイドルを見せてやる~」を開催し、昼夜合わせ3万人近いファンを集めた。なかなか挑発的なコンサートタイトルだが、これはハッタリではなくHKT48が数多くアイドルグループが乱立する中で、レベルが高く誰が観ても楽しいと感じられるコンサートを見せることが出来る、数少ないグループだということを改めて証明した。そして、何よりもというアイドルが持つパワーの大きさに、改めて驚くばかりだった。

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2016年から続く「指原フィーバー」はとどまることを知らず、この4月からも念願のアイドル番組の司会を務めるなど大躍進は続き、アイドルとしての活動、個人としての活動を含めれば前人未到の人気を獲得している。その指原、我々では想像もつかないような忙しさの中で、アイドルとしての活動もしっかりと行っている…いや、しっかりどころではなく、誰よりも革新的な取り組みを行おうと様々な仕掛けを見せてくれている。

指原のスゴいところは、「アイドル」という何にでもなれる存在をうまく使い、エンターテインメントに仕上げているところだ。最先端の音楽やアートとの融合など、今までになくアイドルが多様化しその上で世界的な人気を獲得する中、指原は自分が好きだったハロー!プロジェクトというアイドルのど真ん中をベースとして、「アイドル」の楽しさを伝えることに本気で取り組んでいる。ベースがアイドルなので、バラエティでも体を張り、トークも上手い方がいい、ダンスも歌唱も本気でやる、HKT48の枠を飛び出してアイドルとして「おいしい」と思えば突飛な企画でもやる。「本気のアイドル」を見せるために、ファンへそして後輩たちへ先頭を走って挑戦し続けている姿を見せ続けている。

ももいろクローバーZが、BABYMETALが「アイドルはスゴい」と我々にしっかりと証明をしてくれたが、指原もまたHKT48でアイドルのスゴさを提示し続けている。そしてHKT48のメンバーたちは、指原の理想とする「アイドル像」を間近で見て感じて成長を続けている。いまや、小さな会場から数万人規模の会場まで、どんな条件でも最高のパフォーマンスを見せることが出来るようになっているHKT48。という、史上最強のアイドルを中心に、これからも「アイドル」の楽しさを我々に見せ続けてくれるだろう。写真(C)AKS