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共産党機関紙「赤旗」が元号を併記 28年ぶりに復活 「読者の便宜考えた…」
共産党の機関紙「しんぶん赤旗」が1日付から従来の西暦に加え、元号の併記を復活させた。昭和から平成に移行した際に表記をやめて以来、28年ぶり。共産党関係者は、「元号を使用している読者が増え、西暦を元号に換算するのが不便だとの意見が多く寄せられたため、読者の便宜を考えた」と説明している。
元号は1面の題字横の「2017年」の下に(平成29年)と表記した。2面に「お知らせ」として「読者のみなさまのご要望を受け、本日付より1面題字横の日付に元号(平成29年)を併記します」との告知を行った。通常の記事は今後も西暦のみを使用するという。
皇室制度に批判的な共産党は、皇室に密接に関わる元号についても、かつて「憲法で定められた主権在民の原則に反する」と廃止を唱えていた。だが、共産党は昨年1月召集の通常国会以降、天皇陛下が臨席される開会式に志位和夫委員長ら幹部が出席。民進党などとの選挙協力を見据え、皇室に対し柔軟路線への転換を進めている。