今日は友人とバーガーキングに行った。
バーガーキングは素晴らしい。
バーガーキングは、我々のような卑しいバーガー平民にも優しい王様だ。
飢えた市民が押し寄せても、王国は暖かく迎えてくれる。
そして優しく口にバーガーを詰め込んでくれるのだ。
社会保障は完璧である。
治安も良い。
まったくもって非の打ち所がない国だ。
だが、王国を取り巻く情勢は不穏なものだ。
北方にそびえるはマクドナルド帝国。
圧倒的な物量を背景に次々と周辺諸国を併合していった大国だ。
そしてこの国にもその侵略の手を伸ばしてきている。
王国最大の脅威だ。
西方にはモスバーガー大公国。
規模こそマクドナルド帝国に劣るものの、優れた技術力と工業力でその名を轟かせる強国だ。
近年、レタスでバーガーを包囲するという新戦術を打ち出し、近隣諸国を動揺させている。
決して侮れない相手である。
そして南にはロッテリアランド。
これはまぁ、どうでもいいだろう。
我々は王国の未来を憂い、その行く末を論じた。
私 「この王国を守りたい。
野蛮な侵略者の手から愛する者を守りたい」
友 「そうか・・・」
私 「沢山敵を倒して手柄を立てるぞ。
そうすればバーガー貴族になれるんだ」
友 「そうか・・・」
私 「そしてゆくゆくは王に・・・」
友 「待て、それは謀反だ。
身の丈に合わぬ権力欲は身を滅ぼすぞ」
私 「うるさい!
革命だ!革命だ!
王の首を切り落とせ!
バーガーキングに俺はなるんだ!」
こうして王国を巡る冒険は今、始まったのだ。