東京電力福島第一原発事故に伴う避難指示が帰還困難区域を除いて解除された福島県浪江町で1日朝、事故後に不通となっていたJR常磐線が6年ぶりに運転を再開した。この日を待ちわびた乗客たちは、車窓から故郷の姿に目をこらしていた。
【写真】列車に向かって「お帰りなさい」と書かれた横断幕を掲げ、手を振る町民ら=1日午前10時21分、福島県浪江町、竹花徹朗撮影
再開したのは、小高駅(同県南相馬市)―浪江間の8・9キロ。原ノ町駅(同)からの始発列車は約50人の乗客を乗せ、前日に避難指示が解除されたばかりの浪江町を目指して南下。途中の桃内駅(同)では「ようこそ」と書かれた横断幕を持つ住民に見送られ、午前6時27分に浪江駅に到着した。
浪江町から南相馬市に避難している東海林サチ子さん(61)は、始発列車で浪江駅を訪れた。「町の新たな誕生日だと思って。復旧した線路を見て、一歩ずつ元の町に戻っていくんだなと感じます」と話した。
第一原発に近い浪江―竜田駅(同県楢葉町)間は不通が続く。JR東日本は2019年度末までの全線開通を目指している。(川原千夏子、内山修)
朝日新聞社
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