私はこれまで書いたように、人間の本質は学歴なんかでは決して決まりはしないから、Fランク大学の学生を差別することなく、実力のある若者に採用のチャンスを与えるべきだと思っている。しかし、たった数十分の面接で学生の実力を見抜くのは困難だ。
ならばどうするべきか。それは、もっと時間を掛けて人の本質を評価し、ダメだったら何度でもやり直せる仕組みにすることだと思う。
まず簡単にできるところでは、インターンの拡充があるだろう。数日でも職場を体験することによって、適性をより確実に判断できる。少なくとも5日でばっくれると言うことは無くなるだろう。
さらには、会社が社員を解雇できることを容易にして、雇用を流動化し、自分に合う会社を探しやすくするべきだ。
採用の現場でもそういう考えが出てきているようで、東洋経済オンライン(配信元:AERA)に「企業の採用担当者が語る「面接は機能不全」(http://toyokeizai.net/articles/-/164085)と言う記事がある。ここに出てくるIT企業の採用担当者の意見が、ズバリであった。
“乱暴かもしれないけど、出口の部分、つまりもっと簡単に会社が社員を解雇できるようにしないとダメじゃないかとさえ思います。学生も「就職したら一生」の前提だと慎重になるし、嘘でも盛ってでもなんとか入ってやろう、となる。企業側もヘンなやつを採って辞めさせられないと大変だし、確実に稼いでくれるやつを採れということになって、化かし合いになる”
Fランク大学の学生を採用した担当者は、今回の結果にメゲることなく、学歴差別の無い採用を実現して欲しい。しかし、そのためには面接以外に学生を評価する仕組みを考えることが不可欠なことを忘れないで欲しい。
宮寺 達也