いろいろと考えるところがあって、天地真理ちゃんの後援会に入れてもらった。

年会費は〇万〇千円だった。

わたしはいつも、人から頭がおかしいんじゃないかと思われるような、自分でもビックリするような、普通には考えられないバカなことをやろうと思って生きている男なのだが、そのひとつの選択肢として、ずっと誰か若い女の子のアイドルの後援会に入ってその子を応援してあげたいと思っていた。

オマエは原稿書きで追いまくられてるはずなのに、なんでそんなバカなことをするんだと怒られそうだが、とにかく、今年69歳になるノンフィクション作家からは考えられないような非常識なことをやっちゃいたかったのである。

最初、指原莉乃のファンクラブに入ろうかなと思った。わたしは、いまの若いアイドルの中では彼女がバツグンのキャパシティだと思っているのだが、聞いたところでは中高年の男のファンが多いという情報で、競争率が高そうなので,今回は避けた。

なんの競争率かということは自分でもよく分からない。

小泉今日子というのも考えたが、バーニングの白石から「シオザワさん、どうしたんですか」といわれそうだから辞めた。郷ひろみとか沢田研二というのもいいなと思ったが、男のタレントのファンクラブに入ると浮いちゃうな、と思ってこれも辞めた。それで、自分の気持ちをいろいろに整理して、オレはそういうことをやって、自分の若かったころの新鮮な、生きている気持ちのようなものを取り戻したがっているのかも知れないと思った。それだったら、指原とか小泉今日子という選択肢じゃないだろう、いまさら松坂慶子とか水沢アキじゃないだろうし、ここは自分の気持ちに素直になろうと思った。そして48年前の因縁にひかれるように、この案件の最終選択は天地真理しかいないなと思った。彼女のファンクラブに入って、ちょっとでも彼女を応援してあげたいと思った。

※サイン入り色紙をもらった。後援会に入会すると自動的にもらえるらしい。

みんなも天地真理後援会に入って、サイン入り色紙をゲットしよう。

これは彼女に会いたいとか、そういうことではないので誤解しないでほしい。むしろあんまり会いたくない。どうして会いたくないかというと、いまさらあってどうするのかということもあるのだが、自分の周りにいた知り合いの女たちが、わたしが年をとるのと同期して、いっしょに年をとってきて、まわりのガールフレンドもかつての愛人も昔の恋人も、わが愛する女房もみんな六十歳を過ぎてしまった。

わたしはいい女としか付き合ってこなかったから、まあ、まだみんな年相応で、きれいといえばきれいだが、さすがに若かったころのピカピカの感じは薄れてしまった。そのかわり、女房なんか、なんとなく貫禄というか、豊かさみたいなモノを感じるようになったけど。これは太っている、というコトではない。女房は体重は58キロ(身長は163センチ)で、相変わらず美人である。

知り合いのなかには、昔の見る影もない女というのもいる。あんなにいい女だったのに、どうしちゃったのというタイプである。わたしは、天地真理ちゃんがそうなっちゃってたらどうしようと思うと、やっぱり顔を合わせる勇気がないのだ。

後援会員の最初の行動として、先週の日曜日、25日に千駄ヶ谷のちいさな映画館で、[天地真理フィルム・コンサート]というのがあったので、それにいって来た。

当然のことだが、彼女はそこに顔を見せず、スライド写真に合わせて彼女の歌が流れたのだが、後援会の主催で、20人くらいの人が集まっていた。

もっと200人くらい集まればいいのにと思った。娘さんの青木真保さんが挨拶していた。お母さんにはまあ、あんまり似ていないかな。

もっとも、マリちゃんもお母さんにはあんまり似てなかったからね。

 ※お母さんはまだお元気でおられるのだろうか。

この日は夕方まで雨が降っていて、わたしは雨のなかを歩きながら、彼女がピカピカに輝やいていたころのことを思い出して切なかった。

いまのわたしになにが出来るかわからないが、わたしと仕事をしていたころの彼女はとにかく愛らしくて、きれいな女の子だった。そのことを一人でも多くの人に思い出してもらいたいと思っている。1980年代とか平成の生まれで、彼女のことを知らない人もいるだろうが、そういう人たちにも、天地真理という歌手がいたことを知ってほしいと思う。

いまから本格的に、天地真理の人気が復活する、そのことを熱烈に願っている。

いろいろとこういうマネージメントしたらどうだろうという秘策はあるのだが、いまのわたしはそういうことをいう立場にいない、素朴に彼女を応援するオジイさんにすぎない。それでも、後援会員の一人として、マジメに彼女を後援しなければと思ってこれを書いている。(この稿、終わり)

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