石川、開幕戦５勝　カネやん超え、球団新記録

　ヤクルトが先発全員の１５安打で９点を奪い快勝した。４回に中村と西浦の連続適時打で２点を先行。５回に１点、３−２の７回に中村の２点二塁打などで３点を加え、差を広げた。石川は６イニング２失点の好投。ＤｅＮＡは救援陣が崩れた。

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　ベテラン石川が、ベテランらしいマウンドさばきで、ヤクルトに白星発進をもたらした。３７歳２カ月での開幕投手は、松岡弘の球団最年長記録３３歳８カ月を大幅に塗り替え、開幕戦５勝は金田正一を抜いて球団単独トップ。ロッテ・涌井と並ぶ現役最多勝利だ。先発野手全員の１５安打で打線も援護。女房役で３安打、３打点とバットでも支えてくれた中村と一緒にお立ち台に上がり「すごい緊張だったけど、１、２回と併殺を取れて乗って行けた。中村がいいリードをしてくれた」と笑顔を見せた。

　神宮でのＤｅＮＡ戦は、２０１５年４月１８日以来の８連勝。６回ロペスに２ランを浴びた直後の筒香には、外角一杯へのカットボールで見逃し三振を取るとガッツポーズ。その裏、中前打で出塁し、塁上で左ふくらはぎがつったため降板したが、「走者を出しながらもしつこい石川らしい投球。よくゲームメークしてくれた」と真中監督。

　「今年は最後になるかもという気持ちもあったが…開幕戦の白星は格別。まだ若い選手に負ける気はない。子どもたちが来ていたので、格好いいところをみせられて良かった」と、白髪交じりになった童顔をほころばせた。　（竹村和佳子）