森内九段が名人戦「引退」 「A級降級で結論」
十八世名人資格、4月1日付でフリークラスの棋士に転出
日本将棋連盟は31日、名人を通算8期獲得し、十八世名人の資格を持つ森内俊之九段(46)が4月1日付でフリークラスの棋士に転出すると発表した。自身が届けを提出した。他の棋戦には出場できるが、名人戦の挑戦者を決める順位戦には参加できないため、名人復帰の可能性はなくなった。森内九段は第75期名人戦順位戦(毎日新聞社、朝日新聞社主催)で、22期(名人在位を含む)保った最高位のA級からB級1組への降級が決まったばかりだった。
森内九段は2002年の第60期に初めて名人になると、第62期以降4連覇。通算5期獲得となり、実力制名人戦になって以来5人目の永世名人資格者となった。第69期以降も3連覇し、名人の通算8期獲得は史上4位のタイ記録。第60期以降は、昨年の第74期に佐藤天彦名人(29)が誕生するまで羽生善治王位(十九世名人資格者)と2人で名人位を分け合っていた。タイトルは他に王将1期、竜王2期、棋王1期の計12期。【山村英樹】