阿部が今季１２球団最速弾　２０００安打へ残り８１本

　巨人が快勝した。１回に阿部の２ランで先制。３回は阿部の適時打と続くマギーの適時二塁打で加点し、５回には坂本勇が右中間に２ランを放った。マイコラスは７イニング２失点で白星を挙げた。中日は大野が６イニング６失点と打ち込まれた。

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　これぞ千両役者だ。巨人・阿部が“１２球団最速アーチ”を放った。プレーボールからわずか２０分足らず。１回２死二塁、大野の外角球に食らい付き、右手１本で粘りながら押し込む。白球は右翼席に陣取る東京ドームのＧ党へ吸い込まれた。

　「追い込まれていたので、全部いってやろうと思いました。芯でとらえられましたし、角度も良かったので、いったと思いました」

　自画自賛の今季１号は自身初の開幕弾。これが２０００安打達成への号砲だ。３回２死一、二塁では大野の足元を抜く価値ある中前適時打。この日は４打数２安打で偉業へ残り８１安打とした。

　プロ１７年目の３８歳。現役最多通算３７４本塁打は歴代２４位で、２３位の小笠原道大（３７８本）、２２位のラミレス（３８０本）、２０位の大島康徳と原辰徳（３８２本）を追い掛ける。

　１年前は右肩痛のリハビリで出遅れたベテランの大活躍。５回に坂本勇の１号２ランも飛び出し、クリーンアップ全員打点と暴れ回れば、先発マイコラスも７イニング２失点に抑えて快勝。攻守にわたり、由伸巨人が最高のスタートを切った。　（川本光憲）