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【ドラニュース】

京田、初ヒット 7番遊撃デビュー

2017年4月1日 紙面から

 ◆巨人6−2中日 ズシリと重かった。東京ドーム到着後に告げられた「7番・遊撃」での先発出場。「足が震えた」。ドラフト2位の京田は、試合前の練習で報道陣の取材に応じる余裕すらない。「試合が始まってもフワフワした感じでした」。そんな重圧を振り去ったのは、自らのバットだった。

 5回無死二塁の2打席目。1ボールから巨人の先発・マイコラスが投じた高めの直球振り切った。その回が始まる前にベンチ前で円陣を組み「どんどん振っていこう」の指示。即座に体現して右前へ運ぶ。「たまたまいいところに飛んでくれた」。そう謙遜した初安打だった。

 中日の新人では1989年の大豊泰昭以来、28年ぶりとなる開幕スタメンでの快音。土井打撃コーチも「気持ちが楽になったんじゃないかな。徐々に慣れていけばいい」と目を細めた。

 さらに、塁に出てからが真骨頂だ。無死一、三塁から杉山の左犠飛で、一塁からタッチアップ。「レフトの体勢が良くなかったので、いけると自分で思った」。50メートル走5秒9の快足と好判断で二塁を陥れ、続く大野の打球を中井が失策する間に初得点も挙げた。

 初々しい快音の記念ボールは手元に。それでも「価値はないですね」と頬を緩めることはない。胸に残るのは喜びより3、4打席目での連続空振り三振と敗戦の悔しさ。先発マウンドで苦しんだ大野を助け、恩返ししたい思いが強かった。

 

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