2017年3月31日21時07分
JR東海は31日、地震などの際に列車の脱線を防ぐため東海道新幹線のレールの内側に設けられている「脱線防止ガード」について、設置済みのガード(総延長430キロ)のボルト70万本を締め直すと発表した。3月に静岡―掛川間で脱線防止ガード(長さ4・1メートル、重さ120キロ)の脱落が発見されたため。
脱落したガードは2月24日に設置したもの。3月3日午後3時40分ごろ、レール脇に落ちているのが見つかった。JR東海によると、通過列車の振動で、止めてあった4本のボルトが緩んだのが原因とみられる。この日に現場を通った車両の底に幅5センチほどのへこみも見つかり、浮いていたガードとぶつかった可能性が高いという。
JR東海は、2004年の新潟県中越地震で上越新幹線が脱線したことを受け、09年度にガード設置を開始。28年度までに東海道新幹線の全線分(総延長1072キロ)を設ける方針だ。
新着ニュース
あわせて読みたい