上場企業保有株の含み益18兆円余 21%増
国内の上場企業、およそ1700社が保有している株式の「含み益」は、今年度(平成28年度)末の31日の時点で、合わせて18兆円余りと、1年前より21%増加したという試算がまとまりました。
野村証券の試算=試みの計算によりますと、国内の上場企業、およそ1700社が保有している株式の「含み益」の総額は、年度末の31日の終値ベースで合わせて18兆4100億円となりました。これは1年前と比べて21%増え、2年ぶりの増加となりました。
「含み益」が増加に転じたのは、去年秋のアメリカ大統領選挙以降、世界的な株高を生み出したいわゆる“トランプ相場”の流れを受けて、日本の株式市場でも輸出関連の銘柄を中心に株価が大きく上昇したためです。
試算をまとめた野村証券の西山賢吾シニアストラテジストは、「各企業の間では、関係強化のために株式を保有し合う『持ち合い株』について、経営の透明性を高めるために解消する動きが出ている。このところ株価が高い水準で推移していることで、『持ち合い株』の売却が進みやすい状況になっており、こうした動きが今後、さらに広がり、株価にどう影響していくのかを注視していきたい」と話しています。
「含み益」が増加に転じたのは、去年秋のアメリカ大統領選挙以降、世界的な株高を生み出したいわゆる“トランプ相場”の流れを受けて、日本の株式市場でも輸出関連の銘柄を中心に株価が大きく上昇したためです。
試算をまとめた野村証券の西山賢吾シニアストラテジストは、「各企業の間では、関係強化のために株式を保有し合う『持ち合い株』について、経営の透明性を高めるために解消する動きが出ている。このところ株価が高い水準で推移していることで、『持ち合い株』の売却が進みやすい状況になっており、こうした動きが今後、さらに広がり、株価にどう影響していくのかを注視していきたい」と話しています。