環境省は31日、約50年前に宮崎県の川南湿原で絶滅したと考えられていたが、最近になって自生しているのが見つかったイネ目の植物「ヒュウガホシクサ」を、絶滅危惧種のうち最も危険度が高いランク「1A類」に指定したと発表した。
絶滅が危ぶまれる野生生物を分類した「レッドリスト」の改訂に伴うもの。長崎県・対馬にしか生息しないチョウ「ツシマウラボシシジミ」も1A類に選んだ。
ヒュウガホシクサは草丈10センチ前後、緑がかった小さな花を付ける。長く絶滅したとみられていたが数年前に発見。草刈りなど管理作業を強化したことで、土の中で休眠していた種子が発芽したらしい。