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 医師になることと、4回転ジャンプの成功を最近成し遂げた。バルテル・ビルタネン(フィンランド)は、初出場の世界選手権の演技を終え、「素晴らしい気分だ」と喜んだ。

 2012年にドイツ・オーベルストドルフに拠点を移して積み重ねてきた練習が実を結び、1年前に4回転トーループに成功。世界選手権に出るための最低技術点にも達した。

 15年には医師の資格を取得。町医者として週に20時間働き、同じ時間練習する。昨夏、同じコーチの下で練習するドイツ選手と結婚し、幸せの絶頂にある。

 29歳の「ドクター4回転」は、今大会前も、ドイツの病院で27日の診察を終えてからヘルシンキ入りした。この日は4回転で転倒したが、意欲は衰えない。「来季は五輪出場に向けて戦うよ」と宣言した。(後藤太輔)