4年前にアルバイトをしていたときの話です。
そのアルバイト先では、お金をお客さんに渡すときは必ずカルトンに入れて渡さないといけないルールがありました。ーー現金をお客さんに正確に返すことが目的だった。
※カルトンはこんな物
初めはしっかりカルトンに小銭を入れていましたが、お客さんはみんな取りずらそうに小銭を取っていました。レジの高さが低いから余計に取りづらいんですよね..
絵のクウォリティはごめんなさい。
普通の人は低くても問題ない。けれど、このお店には妊婦さんがよく来る。妊婦さんに取っては、立ったまま手の届かない場所にカルトンを置かれると大変らしい。ーールールを守っていたときに、大変そうに取っている人ばかりだった。
なので、カルトンを使わないで、お金を返し続けました。ルールを破り続けたら、「イルカという店員さんは優しいですね」と言われることがかなり増えた。その結果、「お店で統一していることだから、カルトン使ってくれないと困る」と注意されました。「妊婦さんは取る位置が低くて取るのが辛いみたいだし、子どもは取る位置が高いから届かなくて大変そうですよ?」と言い返したけれど、聞いてもらえないまま話が終わった。
「どうすればカルトンを使って取りやすく渡せるのか?」と考えた。答えはすぐに出た。
手に持って取りやすい高さに調節すればいい!!
すぐに思いつきそうなことだったけれど、お店で教えているのはカルトンを置いて使う方法だけだったから、まったく思いつかなかった。
言われた通り、使わないといけない物はしっかり使っている。問題にはならなかった。ーー呆れられたのかもしれない。
守らないならルールの意味が無くなってしまうのはわかるけれど、そのルールのせいで大変な思いをしている人がいるのであれば、変えていくべきじゃないのかな?と思った出来事だった。
しかし、大変な思いをしている人が気持ちよく取れるようになって満足をしている、ただの自己満足だったのかもしれないとも思う。