マッサージが嫌いな独身男がいるだろうか？仕事で疲れた体を優しく癒してくれるマッサージ。相手が異性なら心までも癒してくれる。恋愛のような後腐れもない、究極のリラクゼーション。それがマッサージだ！
俺には持病があり、筋肉がこわばりやすい体質だ。そのため、月に数回マッサージ店に足を運んでいる。お気に入りはラフィネだ。
ここは最近流行の格安マッサージ店と比べれば高い。しかし、俺は1年以上通っている。それまで色んなマッサージ店に通った俺だが、行きついた先がここだったのだ。世の中では1時間3,000円以下でマッサージしてくれるお店が山ほどある。いや、もっと安いお店もあるだろう。しかし、どこも施術者に当たり外れがあり、人によってマッサージのやり方が違うこともある。
その点、ラフィネは客が特に指示しない限り、どの施術者になっても同じマッサージが受けれられる。厳密に言えば、ベテランか新人かで多少の差はあるが、それでも他所と比べれば一定以上の質が約束されている。このメリットは大きい。下手なマッサージを1時間受けて不快になるぐらいなら、上手いマッサージを30分の方が満足度が高い。
俺はラフィネでいつも60分コースを頼む。あまりに気持ち良くて、いつの間にか寝ている。俺がいつも行く店舗は施術者が全員女性であるため安心できるというのもあるかもしれない。また、自宅と違い仕事に関する書籍などがなく、仕事でいつも緊張状態の俺にとっては、貴重なリラックス空間でもある。
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この前、新人さんにマッサージしてもらったのだが、マッサージの気持ち良さよりも、ひたむきな姿勢に心を打たれた。指が折れるのではないかと心配させられるような指圧に最初は驚かされたが、とにかく一所懸命な姿勢に関心させられた。
背中をマッサージする時は、太ももで俺の体を挟んでがっちりマンデー！！してマッサージしくれるので、俺のお尻も気持ちいい感触が楽しめる。仰向けの時も、俺の太ももの付け根も嫌がらず攻めてくる！男の俺が心配になるぐらい俺のコルト・ガバメント付近を攻めてくる！俺の手のひらをマッサージする時も、彼女の太ももの上に手を乗せたと思ったら、そのまま彼女の太ももと股間の魔の三角海域バミューダ・トライアングルへと手を引っ張るではないか。これには俺も驚いた。客が男だということを気にしていないのだろう。それだけ、真剣にマッサージをしてくれるのだ。
ここまで来ると、俺も下心を超えて、この子の成長を優しく見守ってあげたいという親心すら芽生えてしまう。そして、次回から彼女を指名して上げようと思ってしまった。
デビューしたてのアイドルを育てるファンの気持ちが今なら分かる。最初は下心なのかもしれないが、真剣な人の前ではそんな汚い心は洗い流され、純粋に応援したいという気持ちに変わるのだ。
俺は自分が社会人になったばかりの頃のひたむきな姿勢を忘れていた。あの頃は、仕事の内容や自分への評価など気にせず、ただ仕事を覚えることに必死だった。あの新人さんのおかげで大事なものを取り戻せた気がする。
それにしても、あの子、若くてかわいかったなぁ。