【海の日】行かずにはいられない!海ジャケ8選

4プレゼンテーション

海に行かずにはいられない、音楽ジャケット8選


明日は海の日。実際に海辺に行くよ! という人もいれば、いやいや扇風機の前でごろごろして、スイカでも食べようかな、という人もいるのではないでしょうか。MUSIUM編集部では海の日にちなんで、海が描かれている音楽ジャケットを集めてみました。海というと、色鮮やかな青い海を思い浮かべるのではないでしょうか。ですが、切り取られ方によっては、海は私達以上に様々な表情を見せてくれるます。CDショップでジャケット買いをする感覚で、あなたの今年の夏の1枚を選んでみてはいかがでしょうか。

 

aiko
『泡のような愛だった』

泡のような愛だった

波打ち際を飛び跳ねる彼女は何を思っているのだろう。どうにでもなれ! と吹っ切れたのか、はたまた吹っ切れようと必死なのか。「愛だった」という過去形からは、思いをストレートに断ち切ったと捉えることもできるし、未だに続く思いを忘れるための強がりという印象も抱く。
本作のジャケットは初回限定盤と通常盤で異なり、初回限定盤の方ではaikoが後ろを振り返り、微笑とも言えないぐらい微妙な角度で口角をあげている。しかし、何とも言えない彼女の表情からは、不思議と煮え切らない思いなど感じないのだ。過ごした時間や重ねた思いは泡のように簡単には流すことはできない。それでも泡のように流れていってしまう時間や人の心に、彼女は何を見るのだろうか。

遠藤 瑶子

WANIMA
『Think That…』

thinkthat

真夏の青い空の下で、青い海に浮かぶビキニ姿の女性。このジャケット、これ以上表現できないぐらいにTHE・夏だ。爽快なビートとレゲエのリズムが入り乱れ、等身大の青春を歌うWANIMAは、デビューして2年も経たずにしっかりと日本の「夏の音楽」に仲間入りしたのではないだろうか。
女性を見つけて喜びに満ちたKENTA(Vo&Ba)とFUJI(Dr&Cho)。そして敬礼する自衛隊上がりのKO-SHIN(Gt&Cho)。ワンチャン狙って突き進む彼らの今年の夏に、期待が止まらない。

小澤 一樹

ASIAN KUNG-FU GENERATION
『サーフ ブンガク カマクラ』

サーフブンガクカマクラ

『サーフ ブンガク カマクラ』というタイトルからもおわかりの人もいるであろう。収録されている楽曲の全て、タイトルの一部に鎌倉駅から藤沢駅を繋ぐ江ノ島電鉄の駅名が入っている。ジャケットには真ん中の長谷寺の鎌倉大仏を始め、鎌倉の観光名所がふんだんに描かれている。こんなにポップでありながらも、上品に仕上げるイラストレーター・中村佑介氏はやはり秀逸だ。実際は少し強ばった表情で荘厳さが漂う鎌倉大仏を、女性らしいボディラインや表情で柔らかく描いたり、江ノ電から見える海の景色は吸い込まれるかのように美しいからだろうか、江ノ電の車両が波に飲み込まれるように描いたりと、遊び心が随所に散りばめられている。かつ、原色でなく間色を多用し、程よい上品さを併せ持っているのだ。

畠山 拓也

 

 

神聖かまってちゃん
『夏.インストール』

夏、インストール

涼やかな青色のグラデーションが美しい海辺と、そこに立つ4人のメンバー。彼らの胸から上はトリムされ表情はわからないが、水面が彼らの全身を写し出している。
水面とは揺らめき続ける無数の波の重なり合いであり、1度たりとも同じ様相を呈さない。水面に映る人間もまた、ひとつの感情や表情にとどまることなく、その姿は絶えず移り変わる。この写真はそんな水面と人間が織りなす、またとない一瞬を切り取ったものだ。そして、狂乱と平穏の間で激しく変転を重ねる人間の刹那を描く、彼らの音楽をも象徴しているのではないだろうか。

古川 紗帆

 

paris match
『QUATTRO』

QUATTRO

砂浜の上にはビーチチェアが遥か彼方の海岸線まで続き、その脇にはホテルが並び立つ。ビーチチェアの極彩色も、人の肌も海の青も熱い日差しの下、溶けた油絵のように混じり合う。そんな絵画のようなジャケットは、アドリア海に面するイタリアのとある町で撮られた写真だそうだ。現実と夢の狭間のような空間で、永遠のヴァケーションを過ごす。この写真が切り取る空気感そのままに、paris matchの音楽は、私たちのイメージ上のバカンスを音に変換したかのような、芳醇なポップスだ。

荒池 彬之

 

 

Yumi Zouma
『The Complete EP Collection 2014-2015』

The Complete EP Collection 2014-2015

ゴツゴツした岩場にある、無機質なコンクリートの露天風呂。どんよりとした曇天の下、グレーの海を眺めながら湯船に浸かるひとりの男性。全体的にグレーのグラデーションからなるこのアートワークは、湯船の中身も水かもしれないと思うくらいひんやりとしている。男性もまだまだ遠い夏に思いを馳せているのだろうか。いや、もしかしたらこのとんでもなく深い風呂に沈まないように、必死な形相でしがみついているのかも、と想像したらちょっと笑える。
今作のジャケットには、夏らしい太陽や青い海、ビキニガールや白い砂浜なんてひとつも写っていないが、安心してほしい。ニュージーランドの3人組、Yumi Zoumaの音楽は、爽やかで軽やか、そしてちょっぴりレトロで甘酸っぱい、夏にもぴったりなシンセ・ポップになっている。彼らの音楽を聴いて、アルバムを手に取り、暑苦しい夏を乗り切ろう。

及川 季節

 

 

MGMT
『Oracular Spectacular』

Oracular Spectacular

MGMTのデビューアルバムのジャケットは、独特のメイクや蛍光色を用いた不思議な衣装を纏ったメンバー2人が強いインパクトを放っている。淡い紫のグラデーションにぽっかりと浮かぶ月、そして2人のセクシーな佇まいは、なんともオリエンタルなムード満載だ。キャッチーなメロディにサイケデリックな要素を落とし込んだサウンドとも見事にリンクしているし、海と空と月しかない背景は、夏バテでダウンしているときに見る夢のような、どこか神秘的な雰囲気である。こんな海辺、一体どこにあるんだろう?

坂本 正樹

 

 

溺れたエビ!
『ブクブク ピ! ブクブク ぺ! ブクブク パッ ピッ ポ!』

ブクブク ピ! ブクブク ぺ! ブクブク パッ ピッ ポ!

海が描かれているというより、海の中である。極彩色で彩られた生命豊かな海の中、ここは南の海だろうか? 3匹のエビ人間達がトーテムポールの上や、海の中で体を目一杯動かし、踊りまくっている。よく見ていると他の生き物、トーテム、色彩までもがエビ人間達を中心に、笑顔で元気よく踊っているように見えてきた。そう、これはエビ人間達による、ハッピーが収まりきらないダンスアルバムだ――と、終わるのはさすがに説明不足だと思う。
溺れたエビ!は、ファンク、テクノ等からゲーム音楽まで、幅広い音楽性を吸収し、独特のポップなダンスミュージックを鳴らす音楽パフォーマンスユニットである。ライヴではエビの仮面を被った10人前後という大人数で踊りながら、高い演奏力で会場をたちまち笑顔溢れるダンスホールへ変える。それこそまさに、今作のジャケットの様な光景なのだ。

今井 雄太