父の定期預金を解約しました
父の介護問題は、勤務中に父から
「銀行にお金がなくって、電気代が払えないから、保険を解約したんだよ。」
という電話で始まった。
「電気代が支払えない」?
にわかには信じがたい言葉。
その後、すったもんだあったあげく、通帳の取引履歴を見たら、
毎月50万、100万単位で引き出されていて、
あっという間に残高がほぼ0円に。
保険の解約返戻金の40数万円も戻ってきた翌日には、
全額引き出されていた。何に使ったのかも不明。
この頃、父はやたらいろいろな物を買ってきては、使いもせず、
部屋の中に放置して、足の踏み場もないほどになっていた。
母も、もともと片付けが上手ではなかったが、
とにかく部屋中ものすごい物の山、ゴミ屋敷状態で、
手がつけられず・・・
私が休暇を取って、片付け業者を頼んで、数日がかりで
処分しまくり、ようやく人間が住める程度の部屋になった。
片付けると、まったく開けていない箱などがいくつも・・・
しかし、こうした小物を全部買ったとしても、
通帳の残高全部が雲散霧消するはずがない。
未だに、父が何に使ったのか、まったくわからない。
母も、まったく父に任せきりにしていた。
おそらく、いろいろな人に気前よくやってしまったか、
騙し取られたか・・・
証拠になるようなものは何ひとつ見つからなかった。
あったのは通帳から現金で引き出した履歴だけ。
父本人が引き出したのは間違いないのだから、
これはもうあきらめるしかない。
この事件発覚後に、他の銀行に
父名義の普通預金口座があることがわかった。
父はこの頃既に認知症になっていたためだろう、
そこに預金口座があることをすっかり忘れていたのだ。
しかし、わずかに残ったその口座の預金も、
このままではいつ父に引き出され、
なんだかわけのわからないことに使われてしまうかもしれない。
・・・ということで、父を連れて、母と私とで、
その銀行へ行き、普通預金口座にあった預金を定期にした。
父がキャッシュカードで簡単に引き出してしまわないように。
それから6年ぐらい経過した今、
今日は、また、父を連れて、母と私とで、
またその銀行に行き、定期預金を解約してきた。
今、父は以前のようには歩けなくなり、今日は車椅子で。
父が、万一、緊急入院などということになった時に、
今のままでは預金の引き出しができないからだ。
まず、定期預金の解約は、本人がいかないと解約できないのが問題だ。
入院とかそういった必要な時に、お金が引き出せないのでは意味がない。
金利も低い現在、定期預金にしておくメリットはほとんどないし・・
車椅子に乗った父を連れ、
母が通帳や印鑑を持って同席し、
私が、行員に定期預金の解約をしたい旨を告げた。
R銀行では、父に代わって私が書類を書いてもよいと言われ、私が解約書類に記入。
キャッシュカードはあったけれども、父が暗証番号を忘れたため使えず、
何度か暗証番号を入力してみたが、ダメだったので、再発行の手続きをした。
もちろん今度は暗証番号を私と母とでしっかり控えた。
R銀行で手続きが済み、父母と私と3人で和風ファミレスで食事。
父はヒレカツ定食、母は若鶏の甘酢あんかけ、私は彩色弁当を。
父のヒレカツを、私が1切れ、母が2切れ食べたけれども、
残りは父が食べた。
父は、食べるのは遅いけれども、むせることもなく、しっかり食べられた。
ただ、慢性腎臓病のため、タンパク質の摂取制限があるので、今日は特別。
タンパク質量が多くなると、てきめんに両下肢がぱんぱんにむくんでしまう。
夜は、冷凍の低たんぱくおかずと低タンパクご飯を食べなければならない。
午後はM銀行へ、同じ手続きに。
M銀行の方は、手続き書類を私が記入することは認められず、
行員の目の前で、父が記入することになった。
ちゃんと記入できるかなあ?
名前は大丈夫。
住所も大丈夫だった。
暗証番号を書く時に、行員が、
「暗証番号は、電話番号や生年月日などの数字以外でお願いします」
と言うと、父のペンを持つ手が止まった。
父が、もし、自分で暗証番号を書くのなら、私はそれを控えようと思っていた。
しかし、父は固まったままだったので、私が、自分の手帳に4桁の数字を書いて黙って父に見せたところ(声に出して言うのは憚れたので)、父はその4桁の数字を書き写した。
行員はその様子を見ていたけれども、何も言わなかった。
その後、本人確認書類として、健康保険証だけではなく、他にも診察券などを持っていないか?と言われ、あれこれ探して、たまたま介護保険の負担割合証と公的機関からの父宛郵便物があったので、それらを見せた。
窓口の担当者から、
「キャッシュカードの再発行の手数料の件ですが、6年前に、キャッシュカードの再発行の依頼を受けて、ご自宅に郵送したのですが、お受け取りにならずに、当行へ戻ってきてしまったので、当行でカードを破棄しています。6年前に手数料をいただいておりますので、今回は再発行手数料は要りません。」
え~?? 今まで、父がM銀行のキャッシュカードをどこかにやってしまったと、あちこち家中を探し回っていたのに~。
な~んだ、最初から家にはなかったんじゃない。
え? 6年前?
その間は、母が父を連れて通帳と印鑑で現金をまとめておろしていたのだった。
窓口で、さらに最後にもう一度、押しをするように、
「ここに生年月日と電話番号と住所を書いてください」と
父の目の前に用紙を置いた。
家族がついてきているから、本当に、本人の意思で手続きをとっているのかと確認するためなのだろうか? 本人に意思能力があるかと?
R銀行に比べて、M銀行はずいぶん厳密だなあ!
父は生年月日を正しく書けた。
電話番号は・・・M銀行に着いて、窓口の順番待ちをしている時に、「キャッシュカード喪失届け」を書いて待っているように言われ、そのときに父が書いた用紙を見たら、市外局番が書かれておらず、電話番号の最初の部分が1つ間違っていた。
そこで、私が間違っている電話番号を直して書いたのだった。
そんなことがあったから、電話番号を書く前に、私は声を出して、
「お父さん、電話番号だって・・・0●▲から書いてね」
と言うと、全部の番号をちゃんと正しく書けた。
もちろん住所も正しく書けた。
どうやら父は合格したようだ・・・ほっ (*´v`)
もし、これが夫だったら、何とか名前は書けても、電話番号も住所も書けないから不合格だろうな。
だから、夫のほうは、もう何年も前から、定期預金は全部解約して普通預金口座だけにしており、キャッシュカードもちゃんと使えるようにしてある。
父の再発行したキャッシュカードが自宅に届いたら、今度は母にカードを管理をしてもらう。
デイサービスやその他日常の固定費が引き落とされるM銀行の通帳は私が預かり、定期的に記帳して残高等を確認し、適宜補充(ネット銀行経由で送金)することにした。
成年後見制度も家族信託制度も、使い勝手がよくなく、費用も嵩むので、こういう方法でやっていくのが我が家にとってはベストだと思う。
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