北朝鮮とマレーシアが共同声明 ジョンナム氏の遺体返還など

北朝鮮とマレーシアが共同声明 ジョンナム氏の遺体返還など
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北朝鮮のキム・ジョンナム(金正男)氏が殺害された事件をめぐって、マレーシア政府と北朝鮮政府は30日夜、これまで禁じていた相手国の国民の出国を認めるとともに、遺体を北朝鮮に引き渡すことになったと明らかにしました。これを受けて、捜査対象になっていた北朝鮮大使館の書記官らが30日夜、マレーシアを出国したと見られています。
マレーシアのナジブ首相が、30日夜発表した声明では、マレーシアにいるすべての北朝鮮国民の出国を認めるとともに、遺体を遺族の求めに応じて北朝鮮に返すとしています。

また、ピョンヤンに足止めになっていた9人のマレーシア人は30日夜、すでに北朝鮮を出発し、31日朝、クアラルンプールに到着するということです。

一方、北朝鮮側も、クアラルンプールにいる北朝鮮の国民がマレーシアを出国できるようになったと発表しました。

30日夜、クアラルンプールから中国・北京に向けて出発した旅客機の搭乗者名簿には、マレーシア警察が捜査の対象としていた、北朝鮮大使館のヒョン・グァンソン2等書記官と、北朝鮮の国営航空のキム・ウギル職員の2人と同じ名前があることがわかり、この2人が出国したと見られています。

ナジブ首相は「わが国で起きた重大な事件に対する警察の捜査は続けられる」として、引き続き事件の捜査を継続する方針を示しました。