雪崩で8人死亡 訓練の進め方や安全管理で本格捜査へ

雪崩で8人死亡 訓練の進め方や安全管理で本格捜査へ
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今月27日、栃木県那須町のスキー場付近で、登山の訓練中の高校生らが雪崩に巻き込まれ8人が死亡した事故で、警察は、引率にあたった教員や生徒らから、当時の状況について事情を聞き始めたほか、近く関係先を捜索するなどして、訓練の進め方や安全管理に問題がなかったか、本格的な捜査に乗り出す方針です。
今月27日の朝、栃木県那須町のスキー場付近で、登山の訓練を受けていた7つの高校の山岳部の生徒らが雪崩に巻き込まれ、大田原高校の生徒ら8人が死亡し、40人がけがをしました。

当日は、引率にあたった教員の判断で、予定されていた登山を中止し、代わりに雪をかき分けて進む、ラッセルという訓練を行っていたところ、雪崩が起きました。

雪崩に巻き込まれた際に、位置情報を自動的に発信して助けを求めるビーコンという機器は、全員が持っていませんでした。

これらについて、引率した教員のうち責任者の1人は、雪崩が起きやすい場所は認識しており、そこに近づかなければ問題ないとして、ほかの教員2人と話し合ってラッセル訓練を実施したほか、今回の訓練はビーコンが必要なほど危険だとは思っていなかったなどと説明しています。

警察は、引率した教員や生徒らから当時の状況について、事情を聞き始めたほか、近く関係先を捜索するなどして、ラッセル訓練を行った判断は適切だったのかや、安全管理に問題はなかったか、業務上過失致死の疑いで本格的な捜査に乗り出す方針です。