韓国検察は31日早朝、前大統領の朴槿恵(パククネ)容疑者(65)を逮捕した。サムスングループの事実上の経営トップでサムスン電子副会長の李在鎔(イジェヨン)被告(48)らから巨額の賄賂を受け取ったり、支援者のチェ・スンシル被告(60)に大統領府の機密文書を流出させたりした疑い。チェ被告の国政介入に端を発した一連の事件は、前大統領の逮捕に発展した。
ソウル中央地裁は30日午前10時半から朴容疑者に対する逮捕状の審査を行った。朴容疑者に対する審問は同日夜まで約8時間40分に及んだ。地裁は審査の結果、31日午前3時過ぎに逮捕状発布した。証拠隠滅の恐れがあるとの検察側の主張を受け入れ、逮捕の必要性や相当性が認められるとした。
検察に身柄を拘束された朴容疑者は、ソウル近郊・京畿道(キョンギド)義王(ウィワン)市のソウル拘置所に移送された。韓国で大統領経験者が退任後に逮捕されたのは、1995年に内乱罪や不正蓄財などに問われた盧泰愚(ノテウ)氏と全斗煥(チョンドゥファン)氏以来、22年ぶり3人目。
検察と特別検察官はこれまで一連の事件で計39人を起訴。これらの起訴内容によると、朴容疑者はチェ被告らと計13件で共謀したとされる。
収賄については、朴容疑者はチ…
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朝日新聞国際報道部