ふたに乗って一緒に落下 2~3年前まで使用
30日午後5時5分ごろ、東京都国立市西2の駐車場で、子供が井戸に落ちたと119番があった。東京消防庁が約1時間後、小学2年の女児(8)をロープでつり上げて救出した。女児はあごなどに軽傷を負ったが、意識ははっきりしているという。警視庁立川署が事故の経緯を調べている。
同署によると、女児は友達の小学5年の女児(11)と遊んでいて、コンクリート製のふた(直径約1メートル、厚さ約8センチ)の上に乗った際にふたと一緒に転落。女児は下まで落ちたが、ふたは途中でひっかかって止まった。井戸の深さは約12メートルで、85センチほど水がたまっていたという。
現場はJR国立駅の南西約1キロの商店と住宅が混在した地域。近所の住民によると、井戸は現場に2~3年ほど前まであった銭湯が使用していたものとみられる。建物が壊された後は駐車場として利用されているが、井戸は残ったままだった。
救出活動を見守っていた近くの男性(79)は「子供たちがふたの上で遊んでいたのを見かけたことがある。女の子の両親が駆けつけていた。助かって良かった」と話していた。【黒川将光】