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人権団体が無法国家を招来する
先日「ザ・ノンフィクション・僕の知らないアメリカ」という番組を見ました。
Youtubeにもアップされているようです。↓
17分くらいのところで、非常に興味深い画像が出てきます。
不法移民による犯罪に憤りを抱いた退役軍人の男性が自警団を結成して、メキシコ国境地帯をパトロールし、不法入国者を発見したら国境警備隊に通報するという取組をしているのですが、
この男性は藪の中に、動く者を自動的に撮影するカメラを仕掛けるのです。
そして後で画像を確認すると、背中に四角い大きな荷物を背負った中南米系の男たちの一団が目の前を横切っていくのが映ります。
ディレクターが、「あの荷物は何?」と聞くと、その退役軍人の男性は「麻薬だよ」と答えます。
しかし、もっとびっくり仰天するのはその後です。
20分くらいのところで、その男性は荒野に白い大きなペットボトルが置かれているのを発見します。そのボトルには日付が書かれており、水らしきものが入っています。
そして、男性が仕掛けたカメラには、アメリカ(白人)人らしき男女の一群が、手に手にペットボトルを抱えて荒野に入っていく様子も映っています。
不法入国を試みる者たちが脱水症状で倒れることがないよう、人権団体が水を置いていっているのです。
これを見たとき筆者は、アメリカももうダメかも、と一瞬思ってしまいました。
こんなことをされてはたまりません。
広大なメキシコ国境を完全に人力で警備するのは不可能ですから、少しでも効率的に警備するためには、おそらく警備隊は越境しやすい地域に重点的に人員を配備するでしょう。
だから、人を寄せ付けないような荒野は必然的に手薄になるでしょう。越境する前に力尽きて倒れる可能性が高いからです。
しかし、そこに人権団体が待ち受けていて要所要所に水を配置し、(マラソンの給水所か!?)越境しやすくしているのです。
水を置くこと自体は、ほとんど不法行為にさえなりません。ただ、ポンとペットボトルを置いているだけですからゴミの不法投棄で立件できるかも怪しいでしょう。
だから、当局も取締りようがありません。とても始末が悪い。
でも、人権団体は、どうやら世界各地でこういうことをやっているようなのです。
不法移民のためのシャトルサービスを提供するNGO
リビアとイタリアの間の地中海ルートを経由して欧州入りする不法移民は今も絶えませんが、実はNGO団体がこれら不法移民をボートでイタリアまで運ぶ「シャトル・サービス」と化しているという疑いが持たれています。つまり、意図的なのかそうでないのかはわかりませんが、密航業者の共犯として動いているのです。
NGOの活躍のおかげで、密航業者はリビア沿岸から数マイル沖に出るだけでNGOの船に拾ってもらえるようになったとか。そのおかげで密航のコストは下がり、彼らの「ビジネスモデルは改善している」そうです。もちろん、NGOには逮捕権などありませんし、むしろ積極的に不法移民を助ける意図を持っているのですから、密航業者はいかなる国の官憲に捕まるリスクも犯すことなしに、安心して「業務に集中できる」ことでしょう。
このトレンドは最近のことで、EU沿岸警備を担当するFRONTEXの報告書によれば、2015年および2016年初までは、NGOの船は不法移民の密航船の「救出作戦」の5%ほどにしか関与していなかったのが、2016年6月から10月までの事例では、全体の40%超をNGOの船が手掛けているとのこと。
報告書では、最初の頃は密航業者は衛星電話を使ってローマのMaritime Resucue Coordination Centreという部局に連絡を取るよう「顧客」に対し指示するのが常だったそうで、それによってイタリアの当局が「救出」を担当することになっていたのですが、2016年になると、そのような電話連絡は急速に減ったというのです。そして2016年6月からは、「何の遭難連絡も、救助位置の連絡もなしに」NGOの船が密航ボートに接触する事例が多数起きるようになったとのこと。それも、地中海の中ほどではなくってリビア沿岸に極めて近い地域でそのようなことが起こっているというのです。
その中で、「死人が出れば出るほど商売が繁盛する仕組み」なのではないか、と筆者は述べました。
それによって欧州人の「良心が覚醒させられ」、もっと「援助が必要だ」ということになり、それによってますます多くの人員とリソースが救援・救出にあてられることとなり、結果「欧州へのアクセスが容易になった」かのように受け取られ、ますます移民が殺到する、というサイクルが働くからです。
しかし、彼らのビジネスはさらなる進化を遂げ、もうこのサイクルは不要となり、次の段階まで行ってしまったようです。
密航業者は、形だけ、不法移民を船にのせてちょっと海に出ればいい。リビアから少し海に出れば、NGOの船がやってきて拾ってくれる。
最終的には、もしかするとリビア沿岸で電話をかければNGOの船がやってきてイタリアまでフルに運送サービスを提供してくれるようになるのでは?とさえ思わされてしまいます。
ある意味テロ組織よりも恐ろしい「人権狂い」
アメリカはトランプ政権に代わり、国境に壁を建設するとともに、不法入国・滞在者の取締りが厳しくなるものと見込まれていました。
しかし、いわゆる「人権団体」が、あくまでも不法入国・滞在者を援助する構えを崩さないとしたら、事態は思っていたより難しくなるかも知れません。
彼らは、アメリカへの不法入国と滞在はメキシコ人をはじめとする第三世界の人々の「人権」の一部と考えているのでしょうから、トランプ政権の政策をサボタージュするためにはあらゆる手を打つのでしょう。
もしかすると、壁が完成したら完成したで、地下にトンネルを掘るなどとして、どうにかして不法入国者を迎え入れられるような策を考えるかも知れません。
もちろん、トランプ政権がサンクチュアリ都市を潰そうとしても、ドキュメンタリーの後のほうに出てきた教会のように不法滞在者を匿う個人・団体も後を絶たないでしょう。
メキシコ人たちではなく、アメリカ人たちが不法入国・不法滞在を励行しているのです。
そして、地中海では、NGOがリビア沿岸すぐの海域からイタリアまで不法移民を運んであげています。密航業者の劣悪な船に乗って溺れさせてしまうのは忍びないから、ちゃんとした船で欧州に送り届けてあげようというのです。
これなどは、イタリアの当局そのものが「レスキュー」をやってあげている手前、NGOの行為が違法だと認識される可能性は皆無でしょう。
欧州では、オランダ首相が急に反移民的なことを言ってみたり、ドイツ・メルケル首相もやおら思いついたかのようにブルカ禁止を言い出したりしています。リベラルなエリート政治家たちでさえも、「人道」の体裁は失いたくないが、もう無制限のナンミンはお腹いっぱいだ、というシグナルを出し始めています。まったく減速の気配もなくオープンボーダー街道を突っ走っているのはスウェーデンくらいでしょうか。
でも、欧州政治家たちが少しづつ現実的な方向に目を向け始めたとしても、「人権狂い」たちがそうはさせじと不法移民を引き入れ続けるとしたら、どうでしょうか?
そして、このような人たちは、自分は「人権」という崇高な目的のために働いているのだから、どのような法律にも縛られることはないし、自分は道徳的に絶対に絶対に正しいと堅く信じ切っているのだから、どんな「権力の弾圧」に対しても決して臆することはないと心に決めている人もたくさんいるはずです。
そして、政府も、さすがにこういう人たちを長期間投獄することは困難でしょうし、ましてや自国民を国外追放することなどは不可能です。
国内に存在するテロ組織やテロ犯について言うならば、それらによる犠牲が発生してしまったらそれはとても痛ましいことですが、彼らに対して厳しい対処をすることは可能です。
ですが、自国民が積極的に国境警備や入国管理をサボタージュし不法入国者を幇助する活動を展開するようになったら、それを根本的に止めさせる方法はないので、ある種テロよりもおそろしい「人口侵略」がじわじわとノンストップで進むことになります。
これは、本当にヤバイです。
筆者思うに、「人権狂い」は、ある意味、テロリストよりも恐ろしいと思います。
この日本でこの手の団体が好き勝手をし始めることがないように、どうにか手を考えないといけません。
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