あの後タツミ達はなんとか隣町のポケモンセンターまでたどり着いた。峠道からずっとレガがウィングを背負ってきたので着いた途端レガはその場に倒れ込んでしまう。
タ「ちょ・・レガ大丈夫!?」
レガ『なんとか・・・大丈夫・・でも・・・ちょっと休ませて・・・。』
ウィ『ごめんレガ・・・もうちょっと軽ければ・・・。』
レガ『えっ?ああもういいよそれは。それよりも早く休みたい・・・。』
タ「今日はちょっとジョーイさんに預けた方がいいかな・・?」
レガ『!?いいいいいや、それほどじゃないよ!ほほほほほほらもう部屋に行こう!』
レガはやけに焦った様子でタツミの背中を押してポケモンセンターの中へと入っていった。他のポケモン達は急な行動について行けずその場に立ち尽くす。
ス『やけにジョーイさんに預けられるのを嫌がってたなぁ・・・。どうしたんだろ?』
ウィ『多分、またあの女に襲われるかもしれないって思っているのかもしれないよ?大丈夫なのにね~、そんなに回復に何時間も必要って訳じゃないのに。』
ルビ『本当そうなんだけど・・・本当にタツミの事心配しているんだなぁ・・・。』
ス『そりゃあレガは本当にタツミの事が大好きだからね。自分の命よりも大事って言ってたくらいだから。』
ウィ『そんなに言ってたんだ・・・。』
タ「ん?みんなどうした?早く行くよー。」
ウィ『はいはーい!』
町の大きさとしてはそれ程大きくはないのだがカイナシティからキンセツシティに向かうにはこの町を通る必要があるためそれなりに施設は揃っているようである。ちなみにこちらからコトキタウンへと向かうことも出来るがやや距離があり道中にある橋が工事中で通れない為波乗りが出来るポケモンがいないと現時点ではたどり着くことが出来ない。
先日からバトル大会が隣町であっている事もあり宿泊地を求め、こちらの方にもバトル大会に出場するトレーナーが流れてきている為タツミは部屋が開いていることをジョーイさんに確認してみた。
ジョーイ「夜分遅くにお疲れ様です。部屋なら・・・・あっこの部屋が空いてましたので・・・こちらがキーです。もう夜分遅いですから移動はお静かに。」
タ「わかりました、ありがとうございます。」
ジョーイ「それよりも後ろにいるカイリュー・・・なんか酷く疲れているようですが・・・治療しますか?」
ジョーイさんに言われ一応振り返りレガの顔色を伺ったタツミだが、即座にレガが首を横に振り拒否したので丁重にお断りすることにした。
ジョーイ「そうですか・・・?それならば部屋に戻ってお休みになられた方がいいかもしれないですね。」
タ「わかりました。それじゃ。」
ロビーにはまだ数人のトレーナーと思われる人が座ってたり椅子で眠っていたりトレーナー同士で話をしていたりしていた。しかし宿泊する部屋がある階まで来ると静寂に包まれていた。
タツミは急ぎ足で部屋を見つけ荷物をベッドの上に置き一息ついた。
タ「何とかここまで来れたね・・・今は・・・もう2時か・・・。流石に疲れたね。」
ス『本当なんかいろいろなことで疲れた気がするよ。』
ルビ『でもここなら人も多いみたいだし安心出来るのかもしれないわね?』
ウィ『まぁ用心には用心を重ねてね。』
レガ『タツミ-・・・僕はもう先に寝るね・・・。お休み・・・。』
タ「レガ今日はありがとうね。ゆっくり休んで。」
そう言いタツミはレガの背中を優しくさすると、レガは幸せそうに小さく鳴き穏やかな顔で眠りに就いた。
ス『本当レガってタツミの事好きだなぁ~。まぁ僕もだけどね。』
ヨ『本当に信頼しているんですね・・・・なんか僕羨ましく思います。』
タ「ん?まぁずっと一緒にいたからねぇ・・・。これくらいしか僕は出来ないけどそれで満足してくれたら嬉しいけどなぁ~。」
その後夜遅かった事もあり他のポケモン達も眠りに就いた午前3時頃タツミは翌日の航路について考えていた。
タ「うーむ・・・フェリーか・・・何時の便があるかなぁ・・。」
カイナシティからキンセツシティに向かうには主に2つのルートがある。一つが一旦コトキ方面へ行きカナズミの手前から海に沿うように進むルート。もう一つが間にある海を越えるルート。主に使われるルートは海を横断するルートであるが海の間には休憩出来る大きさの小島がない為、事故防止や危険防止のため水タイプのポケモンで波乗りして超えることが許可された人以外禁止されている。
その為キンセツシティに向かうトレーナーは必然的に2カ所から出ているフェリーを使わざるを得ない事になる。
タ「そうだねぇ・・・手前のフェリーに乗るのもいいけど・・・今回はもう一つの方を利用した方が向こうでの移動距離が少なくなるかぁ・・・それよりも明日の朝は博士に電話してボールを送ってもらわないとなぁ・・・。とりあえず今日はもう寝よう・・・。」
タツミはデスクライトを消しベッドに横たわる。しかし、窓の外から何かの視線を感じそちらを見るとあのカイリューがこちらを落ち込んだ目で見つめていた。
タ「あのカイリューってもしかして・・・・?」
タツミは寝ているポケモン達を起こさないように静かに歩き部屋を出て外へと出てみた。すると一体のカイリューが立ち尽くしていた。傷の場所からして先程のカイリューで間違いなさそうである。
タ「・・・こんな夜分にどうしました?」
カイリュー『貴方に謝らないとと思って・・・。ごめんなさい・・・。』
タ「あー、もう別にいいですよ。それよりもこんなところまで・・・しかも夜中に・・・。しかもよくこの場所わかりましたね?」
カイリュー『私・・・この姿になってからたまに別の自分に乗っ取られることがあって・・・さっきも気づいたらあんなところで倒れていて・・・。もしかして貴方に何か危害を加えたんじゃないかと思って・・・あの場所ならばこのポケモンセンターにもしかしていらっしゃらないかと思い・・・・・。』
タ「・・・うーん・・・そうでしたか。・・・あの、その姿になった本当の理由聞かせてもらえませんか?どうも貴方の話には何か事情がありそうなんですけど?」
カイリュー『話すことで貴方の何かに役に立つなら・・・。』
そのカイリューはずっと話をした。どうやら彼女の唯一のポケモンである1体のカイリューがロケット団に捕まりそれを助けに行ったら捕まり、そのまま実験と称され得体の知れない液体を腕に打たれたということ。またショウと一緒でそれから一定期間の記憶がないと言うことなどだった。
タ「でも写真のカイリューと一緒の場所に傷ありますし・・・っでそのカイリューは?」
カイリュー『傷の方は時々カイリューの事を忘れそうになるんです・・・だから私が自分でつけたんです・・忘れないようにと・・・。カイリューの居場所・・・それはわかりません・・・もしかしたらもういないかもしれないし、苦しんでいるかもしれない・・・でも私はどうすることも出来なかった・・・。ただ一緒の部屋にいたリザードンと逃げるだけで精一杯だった・・・。』
タ「ん?リザードン?」
カイリュー『ええ、確か名前をショウって言ってたような・・・確か彼も第一線で戦っていたみたいですよ?彼とは逃げる途中ではぐれてわからなくなりましたが・・。』
タ「そうでしたか・・・。」
うーんっとタツミが悩んでいると後ろからすごい勢いで竜の息吹が飛んできて、それはカイリューとタツミの間をすり抜け壁に当たり消えた。しかし、今の衝撃で幾つかの部屋の電気がついてしまい恐らく相当近所迷惑だったと思われる。
タ「ん?」
タツミが後ろを振り返るとすごい剣幕で明らかに怒っているとみられるレガがそこには立っていた。
レガ『おい・・お前・・・タツミに何かしたらただじゃ済まないって言ったよな?早く離れろ。さもないともう一発・・・今度は外さないぞ?』
タ「レガ落ち着け。今のカイリューは危害を加えるような感じじゃない。』
レガ『タツミも早く離れて。その女何をしてくるかわからないからな。』
タ「あちゃー・・・すいません。ここら辺で帰った方が良いかと・・・貴重な話ありがとうございました。また何か話すことがあったらこちらに連絡ください。それじゃ。」
そう言いタツミはカイリューに一枚の紙を渡しレガの元へと戻っていった。
レガ『おい、そこのカイリュー。2度とタツミに近づくな、次近づいたらこれ以上の攻撃するからな・・・覚えておけ。』
タ「レガ、その言い方はないな。流石に・・・まぁ心配かけたからな・・・ごめん。」
レガ『・・・タツミが謝ることじゃないよ。ただ、黙って行くんじゃなくて僕かスパイアでも連れて行ってくれたら良かったんだよ・・・。』
タ「ごめん・・・。」
そう言い終えタツミはふと振り返るとそこにはカイリューはいなかった。
レガ『だからもうちょっと自分の置かれている身を考えて・・・ただでさえ狙われているのに夜中に人気のないポケモンセンターの前で一人で会うなんて・・・危ないよ・・・。』
タ「ごめん・・・みんな気持ちよさそうに寝てたから起こすのも悪いかなー・・・って思ってね・・。」
レガ『まぁ今回は僕が気づいてすぐ行ったから良かったけど・・・もし相手が豹変して何か襲ってきたらどうするつもりだったの?助け呼ぼうにも呼べないし・・・。僕たちだって助けにいけないからね?』
タ「でも窓から見たときはそれ程危ないって感じはしなかったんだけどなぁ・・・。」
レガ『それが危機意識が甘い所なんだよ!』
タ「でもなぁ・・・。うーん・・・。」
レガ『もういい!タツミの事なんて知らない!どこへでも勝手に行けば良いんだよ!』
タ「いきなりどした?」
レガ『ふん!』
ス『ん?なんかあった?』
タ「いや、ちょっとなんかあのカイリューに会ってたんだ。」
ス『えっ!?あいつ来たの?っで何話したの?』
タ「まぁまぁ今後の事に繋がりそうな話。明日リュウセイに話そうかなとは思っているけど・・・それでなんかカイリューと会ってたのをレガがなんか急に怒り出しちゃって・・。」
ス『でも危害加えられたわけじゃないんだよね?なら大丈夫じゃないのかな~。』
ヨ『確かに何か危害を加えられたならまだしも・・・。』
タ「あららなんか結局起こしちゃったなぁ・・。んー・・・。」
結局その後朝方まで眠ることが出来なかったタツミなのであった。
タ「結局眠れなかった・・・さてと・・このままじゃいけないから出発・・・っとその前にウィングとルビアのボールを取り寄せないとね。昨日みたいな事になると大変だから。」
ス『でもタツミ大丈夫?かなりふらふらしてるけど・・・レガちょっと肩貸して?』
レガ『いや!もう勝手にすれば良いんだよ!僕は知らない!』
ティ『なんかレガさん・・・かなり機嫌悪いですね・・・。』
タ「昨日ちょっと色々とあってね・・・まぁ僕が事の発端だから仕方ないんだけど・・・。」
その後色々と準備や朝食を済ませていたら時計の針は8時を指していた。
タ「あっ・・・もう8時かぁ・・・じゃあ博士に電話するかなぁ。」
その後無事にウツギ博士に連絡が取れて今までの事を説明した。すると直ぐにボールを送ってくれるとのこと。
ウツギ「でも元気そうで何よりだよ、あの2人を行かせたけど大丈夫かなぁと思ってたけど・・無事に到着したと聞いて安心したよ。じゃあ2人のボールを送れば良いんだね?直ぐ転送装置でそっちに送るからちょっと待ってて。」
その後ウツギ博士からボールが2つ届き無事に2人のボールを確保出来たタツミ。ちなみに昨日の夜中にレガが放った竜の息吹の炸裂音が相当響いていたのかロビーでは先日の謎の音としてみんなが噂をしていた。
タ「さてと・・・これで準備万端。早速出発しようか。」
その時レガがタツミに近寄りそのままボールの中へと無言で入っていった。
ウィ『何をレガは怒ってるの?なんかあんまり良い態度じゃないね?』
ルビ『確かに昨日と比べると相当今日は不機嫌みたいだけど・・・・。』
ス『昨日の事引きずりすぎでしょ・・。まったく・・・。』
タ「ま、まぁ気にしないで?じゃあ行こうか。今日は誰が歩く?」
ウィ『昨日の疲れがまだあるから私はパスするわ。』
ルビ『同感。』
タ「そうか・・・じゃあ今日はスパイアとヨーギラスだけにするか・・・。出来ればフィーロを出してあげたいんだけどなぁ・・・。」
ス『流石にそれは出来ないんじゃ・・・。』
タ「そうなんだよ・・・子供とはいえ伝説ポケモンだからなぁ・・・危険に晒すわけにも行かないし・・・。とりあえず行こうか。」
タツミ達が歩き出そうとした所再び目の前にあのカイリューが現れた。
ス『!?また来た!』
ウィ『この女・・・本当懲りないわね・・・。』
ルビ『とりあえず警戒しましょう。』
タ「・・・・再びですね・・・?今度は何ですか?あまり現れない方が自分の命のためかと・・・?」
カイリュー『いえ・・・今回はちょっと思い出したことを話そうと思って・・・。』
タ「思い出したこと?」
タツミがそう聞き返したとき勢いよくレガがボールから飛び出してきた。
レガ『貴様!!何様のつもりで何回も僕達の前に現れているんだよ!!今度こそ容赦しないからな!!覚悟しろ!』
タ「レガ!ちょっと落ち着け!昨日からなんか様子変だぞ!」
ス『ちょっと眠らせた方が良いかな・?』
ティア『じゃあ眠らせます?私催眠術覚えてますので?』
タ「おっ、多分レガも疲れと睡眠不足でイライラしているんだよ。とりあえずティア、寝かせて。」
ティ『了解!』
その後レガはティアの催眠術により眠りに就いた。その間にカイリューから話を聞くことにしたが今回はスパイア等が警護という意味合いで間に入ることにした。
タ「それで思い出したこととは?」
カイリュー『聞いた話なんで信憑性はないんですが・・・私が一緒にいたリザードンですね・・・どうやらこの地方に来ているみたいなんです。』
タ「っと言うと?」
カイリュー『元々はロケット団ってカントーを中心とする軍団なんです。私達もカントーにいましたが私はカイナ出身なので帰ってきたのですが確かそのリザードンはカントー出身って言ってたと思うんです。』
タ「ほぉほぉ・・・。」
カイリュー『他に思い出したことっと言うと私達の他にも後30人くらいが何か利用されたということくらいしか・・・。』
タ「なるほどですねぇ・・・ちょっと色々と考えさせられますが・・・一応僕の知り合いに警察と協力している人がいるので伝えておきます。」
カイリュー『わかりました。それと・・・昨日ちょっとあのカイリューさん・・怒らせてしまったんで謝っといてください・・。それじゃ私はこれで戻ります。また・・・。』
そう言うとカイリューはカイナ方面へと飛んでいった。
ス『乗っ取られていないときはなんかいい人そうなんだけどね?』
ティ『でも見た目だけで判断したらいけないって言いますからね?それよりもレガさん、相当疲れているのか眠ってますね・・。』
ウィ『一回も起きなかったわね。まぁ昨日相当疲れたって言ってたから仕方ないのかもしれないけど・・・。』
タ「まぁ急いで出発するのも良いけど・・・今日は晴れそうだし暫くはこのまま寝かせておいてあげよう・・・。」
その後レガが起きたのは1時間後くらいだった。
レガ『あれ・・・?いつの間にか寝てた・・・。はっ!あの女は・・・!?』
タ「あ、起きたね。あのカイリューならもう帰ったよ?それよりももうちょっと寝てても良いけど・・?」
レガ『・・・・タツミ・・・。ごめん・・・なんか昨日頭痛くて・・・それでイライラして・・・タツミに当たって・・・。本当・・ごめん・・・。』
そうレガはかなりしょんぼりと今にも泣きそうな顔をしてタツミに話した。
タ「まぁそんなに気にすることないよ~。僕だってたまにイライラするからねぇ・・あの発言だってレガが僕の事を思って言ってくれたって思っているし・・・。」
レガ『タツミ・・・・グズッ・・・・。』
そこで何故かレガはタツミを抱き寄せた。
タ「?どうかしたか?怖い事でもあったか?」
レガ『いや・・・ただ・・・本当ごめん・・・ごめん・・・・・。僕って・・ただイライラしただけでタツミに当たるって・・・。』
タ「大丈夫だから、僕はそんなに気にしないから自分を責めないといて。」
レガ『うん・・・。』
そうタツミから言われ気持ちが落ち着いたのかタツミを放した。
レガ『ごめんね・・・本当・・・。』
タ「もうその話は良いから。それよりも早いところ出発しよう、フェリーの時間もわからないし向こうに着いてもまだ町までは距離あるみたいだしね。レガはどうする?歩く?」
レガ『うん!タツミと一緒に歩くよ!』
ス『本当何があったのやら。』
ウィ『スパイアも人の事言えないでしょ。全部クラウンから聞いてるんだからね?』
ス『うん・・・わかってる・・・。』
ティ『ここからだったら歩きで大体4時間くらいですかねぇ・・・船乗り場まで・・・。』
タ「4時間!?そんなにかかるの?」
ティ『大体車で1時間の距離なので・・・それくらいかと・・・。私も行ったことないですけどね(^_^;)』
ス『それじゃ駄目でしょ・・・。』
タ「今の時間が10時か・・まぁ3時か4時の便に乗れれば大体7時か8時には町には着くって計算かな・・・?まぁ喋っていても仕方ないから進もうか。」
ここからキンセツやコトキに向かうルートは幹線道路沿いを歩くルートが主流でありトレーナー等もよく見かける。また道路沿いには公園や運動公園がありそこでバトルやポケモンと一緒にランニングなどの運動をする人が多いとか。
タ「今日は一応レガとスパイアとヨーギラスで歩いているけど・・やっぱりそれなりの力がありそうなトレーナーからは視線が痛いな・・・。」
ス『まぁ僕に至ってはこんな姿だしね。』
レガ『・・・昨日のお詫びという意味もあって・・・その・・・。』
タ「気にしなくて良いって。さてと・・・一応早めに行かないとこの先どうなっているかわからないからねぇ・・・。」
ス『じゃあ僕の空を飛ぶでさっさと・・・。』
タ「いや、それは今日はやめておくよ。スパイア達の負担が大きいし・・・。」
ス『僕は大丈夫なのに・・・。』
幹線道路沿いを歩き続けるとバイパスだった道路は対面の通常の道路に、周りの景色も田んぼや埋め立て地に変わってきた。ここまで来ると先程までの賑わいは無くただ通過点という感じで通過する人が殆どである。
タ「大分景色が変わってきたね。それよりもどこでお昼にする?もう1時近いけど?」
ス『そうだねぇ・・・どこか良い所って無いの?』
タ「そうなんだよなぁ・・・あんまり展望が開ける場所もないしここから海が見えてくるのはもうちょっと時間が掛かるし・・・直ぐ近くに公園はあるからそこでお昼にしようか。」
レガ『うん!』
タツミ達は幹線道路からちょっと離れたところにある小さな人気のあまりない公園で昼食にすることにした。ちなみにここは大きな公園に分類されるのだが幹線道路沿いからはちょっと離れていることもあってか通過する車は少なくトレーナーもタツミ達を除いて2,3組くらいしかいなかった。
タ「まぁ幹線道路から離れているっていってもそれ程の距離じゃ無いからやっぱり車の音は結構するね。さてと・・・あんまり良いの無いけど・・・。」
ウィ『でもここまで来ると少しは潮風のにおいがしてくるわね?』
ルビ『そう?全然感じないけどなぁ・・・。』
タ「ここから海が見えるまで大体1時間くらい歩かないと無理だったと思うけど・・・もしかして風向きでこっちに流れてきているのかもね?」
ス『うーん・・・こっちに吹いてきているとは思わないけどなぁ~。』
ティ『まぁ感じ方はそれぞれ違いますから。ちなみに私は感じませんけどね?』
タ「はいはい、まぁ早めに済ませて先に進むよ~。」