MVNO(格安SIM)でXperiaなどのドコモスマートフォンを使用するとGPSの測位ができない(極端に遅くなる)問題に直面します。解決にはroot化してA-GPSを有効にさせる必要がありますが、root化不要で機能させることができないものかと試行錯誤してみました。
ドコモスマホのGPS問題について
root化済みのスマートフォンであれば、設定ファイルを書き換えるだけで解決が可能です。
root化しない解決案
AngryGPSを使う方法
AngryGPSとはroot化不要でA-GPSのサーバーを変更できるアプリです。このアプリはGoogle Playにはありませんのでインターネット上からダウンロードして自分でインストールする必要があります。難しい操作ではありませんが、悪意のあるプログラムである可能性は捨てきれないため、不安な方は実行しないことをオススメします。
- XDAの『[CM7][OMFGB]Software GPS Fix | V1.5.1 – 9/25/11 | Keep the (GPS) lights on!』の “Vibrant_CM7_GPSFix_V1.5.1-Script.zip” をダウンロード・展開(解凍)し中に入っている『AngryGPSmod.apk』をインストールします。
Androidスマートフォンではアプリをインストールするのに、Google Playなどのマーケットだけでなくインターネット上からファイル(...
- AngryGPSより『Settings』をタップします。
- Settingsより『General Settings』をタップします。
- General Settingsの “Operation Mode” を『MSBASED』に変更します。
“STANDALONE” はGPSのみ、“MSBASED” はGPS補助情報を使用(本体)、“MSASSISTED” はGPS補助情報を使用(サーバー)、“NETWORK PROVIDER” は補助情報や基地局のみ(GPSなし)
- Settingsより『SUPL Settings』をタップします。
- SUPL Settingsより以下の項目を変更します。
Server supl.google.com Server Port 7276 Server Type 1X PDE AGPS Mode CP+UP SSL Type Google Server
AngryGPSを使うやり方は以上です。
Xperiaシリーズでは、改善されないことも多いようですが、Galaxyシリーズなどでは改善されたと言う報告があるので機種を選ぶ方法かと思われます。
GPSを常時オンにする
そもそも、A-GPSが使用できなくてもGPSが使えない訳では無く測位に時間がかかっているだけなので、5~10分程度待っていればGPSの測位が完了し位置の特定ができます。そのため、GPSを使う時だけオンにするのでは無く常にオンにしておけば、ある程度の時間短縮には繋がるでしょう。また、アプリを使用してGPSを定期的に測位しておけば、いざ使う時にGPSの測位は完了しているので改善に繋がります。
ただし、この場合では常にGPS測位が行われるのでバッテリーの消費は激しくなってしまうのが懸念です。
昨今ではXperiaのroot化が難しくなってきたので、root化不要で機能させる方法は是非とも確立させたいところですが、SIMフリーなグローバル版ではGPSが使えるので、SIMフリー版のROMに入れ替えてしまうのも1つの手でしょう。また、そもそもSIMフリーなグローバル版を購入してしまうのが一番早いです。
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