ブログの文章の語尾は「ですます調」と「である調」のどちらを使用するのが良いのでしょうか? 僕の場合は基本的には「ですます調」を採用していますが、最近は実験的に「である調」を使用した記事なども投稿してみました。
この記事ではそれぞれの特徴を比較しながら、ブログではどちらを使用するのがベストなのかを考えてみます。
▼目次
文体を統一することのメリット
文体を統一することは文章にリズム感を与えるので、読みやすい文章にすることができます。逆に「ですます調」と「である調」が混在する文章は読みづらい文章になってしまいがちです。
例外的に「ですます調」と「である調」が混在してても違和感のない場合もありますが、そちらは後述します。
では次項からは、それぞれの特徴を比較していきましょう。
「ですます調」の文章の特徴
使われる場面
この文体は主に「説明書」「ビジネス文書」などで使われています。文体では「敬体」というものにあたります。企業のホームページで顧客に対しての文章などでは必ずこの「ですます調」を使用しなければなりません。
この文体が与える印象
- 丁寧
- 親しみやすい
- 優しい
- 柔らかい
- 単調
言ってしまえば最も間違いのない文体なので、ブログでは使用している人も多いかと思います。親しみやすい印象を受けるので、読者との交流を増やしたいタイプの人は取り敢えず「ですます調」に統一するのが良いでしょう。
ただし時に単調な印象を与えることになりがちなのも特徴です。「~です。~ます。」などが繰り返し使用されていると小学生の読書感想文のようになってしまうので、語尾を変えたり、改行を適度に加えるなど歯切れの良いリズムを出すことを考慮したいものです。
「である調」の文章の特徴
使われる場面
「インターネットニュース」「論文」などでは必ずこの文体が使用されます。「常体」とも言われ、特に文章に簡潔さを求められる場面などで使われます。「だ・である調」とも言われますね。
この文体が与える印象
- 断定的
- 威圧的
- シュール
- 固い
- 歯切れがいい
特徴だけ挙げるとあまり良い印象を受けないかもしれませんが、個人的にはこの文体を使用しているブログは好きです。非常に歯切れが良く、リズム感を出せるのがこの文体の最大の特徴です。自身に満ちた印象も受けるので、主張したいことを書くブログなどの場合は良さそうです。
時にお固い印象を与えてしまいがちの文体ですが、「~しよう」「~だよね」などの口語体を混ぜてあげるとかなり緩和できるので意識してみるといいかもしれません。
また、この文体で面白いことを書くと非常にシュールな印象を受けます。真顔でギャグを言っている感じですかね。そういった雰囲気を出したい人はおすすめです。
下の記事は実験的に「である調」で僕が書いたものです。サンプル程度に読んでみると印象が感覚でわかると思います。
「ですます」と「である」の混在型は、面白いが難しい
ブログと言うのは究極的には自分の自由なことを書ける場所なので、当然文章にも特に決まりは無いわけです。そういう場なので、ブロガーさんの中には両方を混在させている人も存在します。
お昼休みが12時から13時の間になっている企業が多いので、12時半の時点で売れ残ってるやつをその後に売りさばける可能性はあまり高くない。それなら安くしてでも買ってもらった方が無駄にならなくていいよね、ということだと思います。
増永 玲さんの「何も悪いことをしてないのにやたらと罪悪感を覚える瞬間」という記事を引用させていただきました。一般的に良くないと言われる語尾の使い方をしているのに、頭にスッと入ってくるのは凄いです。
こういう文章を自然に使うのは時に統一した文章以上に魅力をだすものですが、使いこなすのは非常に難しいということを覚えておきましょう。上手く使えない場合、俗にいう悪文に成り下がってしまいます。ハイリスク・ハイリターンであるということですね。
上記で引用したような文章が書けるのは、本当に心から思ったことをそのまま文章に投影しているからなのだと思います。センスでしょうね。
変則型も存在します
強烈な個性を求めたい人は何も「ですます」「である」にこだわる必要はありません。
- ぞなもし
- やんす
- ナリ
- ぜよ
- ザンス
上記のようにユニークな語尾は幅広くあるので、突き抜ける為に採用してみるのも悪くはないでしょう。
ただその語尾を長いスパンで使い続けるメンタルとメリットが本当にあるのかを冷静に考えてみることが重要です。因みに僕は絶対に嫌です。
結局どちらを使用すればいいのか?
結論から言うと、好きな方を使いましょう!という在り来りな答えになってしまいます。ブログの文章と言うのは自由な表現が許されるところが利点なので、自分の書きたい記事、表現したい人間性などによって選択することをオススメします。
例えば「ですます調」なら初めてブログを訪れてくれた人も比較的あなたに対して接しやすい印象を受けるでしょう。幅広い層に読んで欲しい記事を書くブログであるならこちらの方が合っていると思います。
「である調」であれば少し高圧的な印象を与えれしまうかもしれませんが、文章の内容の説得力は上がります。特に読んでくれた人の交流を重視せず、文章で勝負したい!という硬派なタイプの人はオススメです。
そして出来る限りですが、一度使用する文体を決めたら頻繁に変更するのは避けた方が無難です。記事によって文体が変化していたら、書き手の人間像が掴めないので読者は不安になってしまいます。最近そういうことを自分もやっていたわけですが……。
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