Elasticsearch5.3.0リリース記念 kibana5.3.0機能追加を試す

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概要

kibana5.3.0で遊ぼう会。

https://www.elastic.co/blog/kibana-5-3-0-released の内容を見てなぞりながら、新規機能を確認します。

環境作成

例によってDockerで立てましょう。docker-compose up -dと。

version: '2'
services:
  elasticsearch:
    image: docker.elastic.co/elasticsearch/elasticsearch:5.3.0
    container_name: elasticsearch
    ports:
      - 9200:9200
      - 9300:9300
  kibana:
    image: docker.elastic.co/kibana/kibana:5.3.0
    container_name: kibana
    links:
      - elasticsearch:elasticsearch
    ports:
      - 5601:5601

Timepicker improvements

これまで、時間の幅を指定するところは、QuickだったりRelativeだったり、Absoluteだったり、条件を変えるときは、
時計マークのアイコンから選んでいました。
5.3.0では、そのアイコンの前後に時間をずらすアイコンが表示されるようになりました。

1.png

例えば、「Last 1m」という条件で表示させていたときに、「<」の部分を押すと、その前の1分を示す条件になります。
(内部的には、Absoluteを設定しているように見えました)

2.png

こうすることで、もうちょっと前(や後)が見たい、というときに簡易に使えるようになったと思います。
時間軸のページャーのような感じでしょうか。

余談ですが、Last 1m の条件から、矢印アイコンで前の条件に移動し、後アイコンを押して条件を戻した場合にはどうなるか、
というとLast 1m表記にはならず、Absoluteの指定形式になります。

Top hits aggregation

Top Hits Aggregationが使えるようになりました、と。

データは気象庁のサイトから、3月分の東京近辺の気温データをCSVでダウンロードして入れました。
最高気温を出すだけであればメトリクスにMaxなどを指すと良いのでしょうが、
今回は各日の記録された気温の上位3件を平均した値をHeatMapにしてみました。

heatmap   Kibana.png

赤枠の部分がTop Hits関係のところです。

どうやら3/20前後は暖かい日が続いていたんだな、と。

雑感

きれいに整形され、どうしても譲れない好みのUIがあるのであれば、慣れたExcelや高価なBIツールを使うと良いと思うのです。

Elastic {ON} 2017 3/7 ノート(1日目)
http://n-agetsuma.hatenablog.com/entry/2017/03/08/155644

によると、そのうち出るらしいcanvasプラグインでは、PowerPointで作ったような見た目ができるようになったりするようです。

Excelでしこしこ設計書風のものを書いている日々が続くと、素晴らしいスピードでエンハンスが続く製品が眩しくて仕方ない。