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医師ら3人逮捕へ 虚偽診断書作成容疑

京都府警が家宅捜索に入った「康生会 武田病院」=京都市下京区で2017年2月15日午前10時18分

 京都府立医大付属病院(京都市上京区)などが暴力団組長の病状を偽る書類を作成し検察に提出したとされる事件で、京都府警が虚偽診断書作成などの容疑で「康生会 武田病院」(同市下京区)の男性医師(61)と元病院職員(45)、暴力団組員(48)の逮捕状を取ったことが捜査関係者への取材で分かった。容疑が固まり次第逮捕する。

 組長は、恐喝罪などで懲役8年の実刑判決が確定した指定暴力団・山口組の直系組織「淡海(おうみ)一家」総長、高山義友希(よしゆき)受刑者(60)。捜査関係者によると、医師らは不整脈を患っていた高山受刑者について、「突然死する恐れがあり、収監には耐えられない」とする虚偽の診断書類を検察に提出したなどの疑いが持たれている。

 府立医大病院も、高山受刑者が腎臓病で収監に耐えられないとする書類を作成。これらをもとに大阪高検は2016年2月に高山受刑者の刑の執行を停止した。高検は今年2月14日に高山受刑者を大阪刑務所へ収監し、府警は府立医大病院や武田病院などを家宅捜索した。

 大学関係者らによると、高山受刑者は指定暴力団・会津小鉄会(京都市)の会長だった父の登久太郎氏(故人)が武田病院で診察を受けていたことなどから、武田病院グループで受診するようになった。

 府立医大とは医師派遣などで協力関係にあり、府立医大側は武田病院グループからの紹介で高山受刑者を診察したと説明している。吉川敏一学長は2月の記者会見で、武田病院グループの武田隆久理事長と「古いつきあい」だと話していた。

 府警はこれまで、両病院の複数の医師らから任意で事情を聴取した。このうち府立医大の主治医(44)は「『収監が可能』と判断したが、吉村了勇(のりお)病院長から『拘禁に耐えられない』とするよう指示された」という趣旨の説明をしているという。

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