睡眠は、食事と同じくらい大事です。
「寝る子は育つ」というくらい、身体の中の全てが、信じられない段取りの良さで、精密にリセットされ、力を蓄えます。傷を治し、細胞を新しくする。
まさに神がかり的です。
でも・・・
そんな事は100も承知!
でも熟睡できないから悩んでる!
・・ですよね。特に乳癌治療中の方の悩みの1つが「不眠」です。
不眠とは、実はとっても内臓とのつながりが深いのです。
特に「大腸」と「肺」と「脳」との連係プレーが密接です。
●不眠と内臓の関係●
①肺と腸
特に抗癌剤を投与している場合は、抗癌剤が原因だと思いますが、投与してない方でも、肺の機能が低下してる方は不眠に悩んでる事が多いです。
なぜ「肺」?
肺は呼吸により、新しい酸素を摂り入れると同時に、吐く息で不要な毒素を吐き出しています。これが基本の循環です。
でも、抗癌剤を投与するとまず、白血球(善玉菌)が死滅すると同時に、大腸の中の悪玉菌が一気に増殖します。それもそのはず、悪玉菌を制御する善玉菌(白血球)が、薬の力で消滅しているので、ここぞとばかりに悪玉菌はやりたい放題です。
以前、記事にもしたように、腸には身体の7割を制する免疫細胞が住んでいます。よって、腸内にいる善玉菌の数で、身体の免疫力は左右されます。
参考記事:免疫力と腸内環境がポイント
参考記事:日和見菌を味方につける
こうして腸の中で大発生した悪玉菌は、次は毒素を排出します。この毒素は血液に乗り、肺に入り、吐く息と共に排出されます。が、排出されずに残った多くの毒素は、また体内を駆け巡ります。悪玉菌は連鎖反応で(オセロみたいに)どんどん体内の善玉菌を悪玉菌へと変換させ、仲間を増やします。そうやって増量する毒素が、また血液と共に、肺に戻り、肺を汚し、体内に戻る。
この繰り返しにより、毎回勢力を連鎖的に増やしていくのです。
すると、どうなるか・・・。
②毒素を分解しようと、「肝臓」がフル回転し始めます。
少しでも、体内に満ちてきてる悪玉菌を除去して肺を守ろうと、肝臓は必死に働きます。腸と肺から排出される悪玉菌の駆除でも精一杯なのに、それに加えて、抗癌剤の解毒も引き続き必死に行います。
すると、普段休むはずの「夜中」も、休み返上で働くことになるのです。
なので、本来寝ている時はリラックスしてる状態で「副交感神経」が優位になってるはずなのに、肝臓がひっきりなしに働いているので、神経は「交感神経=興奮してる状態」になります。
だから、目が覚めて眠れないのです。
ここで、寝れないからといって、「睡眠薬」の登場です。
睡眠薬は、もちろん化学薬品なので、それを投与すると、既にフル稼働中の肝臓の状態に、更に「睡眠薬の解毒作業」という仕事を加えます。
肝臓は、解毒作業を一挙に引き受けてる臓器なので、更に仕事が追加されます。
「肝臓は沈黙の臓器」と聞いたことあると思います。
肝臓はとても我慢強い臓器です。ちょっとやそっとじゃ、くじない。
どんなに疲れてても、仕事が来れば文句も言わず、猛烈に働き、解毒作業をし続けます。
でも、ある一定量の我慢を超えると、キレます。そう、私達と同じです。
肝臓がキレて、怒っていると、その家主である私達も怒りっぽくなります。
「肝臓は怒りの臓器」
肝臓が弱る=怒りが溜まってる という証拠です。
「もう、いい加減にして!」というサイン。
これ、お見逃しなく。
話を「肝臓と睡眠の関係」に戻します。
肝臓にとって本来、夜中の1時から3時までの時間帯が、最も休まる時間帯なのです。それ以外の時間帯は常に500%の力を出し切って働いてる肝臓も、夜中1時から3時までは、特別に憩いの休養時間なのです。
この時間に身体がぐっすりと寝ていると、肝臓の充電も完璧に行われるのです。そして、また次の朝から夜中1時までの、重労働に備えます。
たった2時間。
その短く深い休息時間を肝臓に与えてあげたい。
ところが・・
上記で説明したように、抗癌剤などを投与しなければならない時もあります。仕方ないです。何らかの薬を摂取してる状態では、解毒作業が多くなり過ぎて、肝臓も寝てる場合ではなくなってしまいます。すると、頑張り屋さんの肝臓は、今度は「神経過敏」な状態なります。これって、いわゆる「ハイHigh」の状態です。働きまくって、疲れすら感じなくなる。
すると、今度はその興奮状態を保ったまま、夜中の1時を迎え、まだ興奮冷めやらない肝臓は、身体の「休息状態」という静かな環境で、興奮したままパワーを上塗りし、必要以上の興奮状態に突入していきます。
これが、不眠と肝臓の関係の中でも
「肝臓機能が弱って寝れない不眠」ではなく
「肝臓機能が興奮しすぎて寝れない不眠」なんです。
参考記事:病を治したければ、まず肝臓を見よ
すると・・・
③脳
脳は、血液を大量に必要とします。
なんと脳は、普通の細胞の20倍もの血液が必要なんです。
夜中、寝ている時に充電されるのは、何も肝臓だけではありません。身体の全てです。脳ももちろん充電が必要です。でも、体内の血液は「肝臓」の働きにほとんど持っていかれてしまっています。ただでさえ、夜中は「修復作業」に血液が使われるため、他の細胞は必要最低限の血液で我慢します。
でも、脳は普通の細胞の20倍もの血液を、正常な状態でも必要としているのに、「寝れない=脳も働いてる」状態だと、脳の疲れを取る為に、それ以上の血液がどうしても必須になるのです。
なので、脳が「もっと血液を脳に送って」とSOSを身体に出します。
このサイクルを理解してないと、ここで更に
睡眠薬⇒肝臓⇒脳⇒睡眠薬・・・の繰り返しがエンドレスに続きます。
これが結果的に
抗癌剤⇒大腸⇒肺⇒肝臓⇒脳⇒不眠⇒睡眠薬・・・
という「不眠」の正体です。
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夜中も身体が昼間のように動いてる状態。
常にアドレナリン大放出な状態。
これで、免疫力が低下しない訳がないです。
これを、どこかで変える必要があります。
どうすれば?いつ?何をすれば?
このサイクルから抜け出せるのか。
それぞれ、生活の環境もスタイルも違うので、「これ」という方法は自分で見つけるしかありませんが、考え方の1つとして・・・
①眠れない方は辛いでしょうが、睡眠薬の量を極力控える事が大事です。
日中、外出する予定を極力入れずに、家でゆっくりする。
②昼間に寝れる人は、寝れるときに寝て下さい。もし昼間、在宅出来る方は、できるだけゆっくりな日常をつくり、いつでも寝れるような工夫を。
③働かなければいけない人は、チカラ半分で仕事する、転職する等、「身体が動いてこその仕事」なので、身体最優先で何かしらの「変化」は必要です。犠牲はストレス的にも内臓の働きを低下させます。休暇を使うなどして、仕事の量を減らすように考えます。
④「内臓の負担を減らす事」に特に重点を置いた日常生活に変えます。
●食事:肉、魚、炭水化物、卵、乳製品をカットする
できるだけ「消化に力を使わなくていいもの」を基準に選びます。
参考記事:プチ断食の方法
参考記事:癌を育てない為の栄養の摂り方
●運動:激しく動く必要はありません。
血流を良くして、内臓の機能を安定させます。
参考記事:酸素&活性酸素と乳癌の関係
●リラックス:中枢神経を休める事は、身体全体を休める事と同じです。
睡眠薬の代わりに、お腹の上に手を当てて、内臓に深い深い呼吸を送り続けることは、内臓と自分自身とが一緒になって治癒に向かって努力してる事になります。手からの気を内臓に送ってあげて下さい。手から発せられる、温かい「気」が内臓に届きますように。
参考記事:リラックスって実はスゴイ
●温める:体温を上げる事は癌治療の最重要課題の一つです。
入浴をする、温感パットを使う、ビワの葉温灸、酵素風呂等、常に身体を温めます。
参考記事:白血球を上げる方法
乳癌治療とは、様々な事を絡めて自分が続けられる方法を見つける事が大切です。「眠れない原因」を一つでも取り除き、「薬を極力減らす生活」に少しづつでも変えていけるよう、自分のベクトルを変える。すると、自ずと結果が変わってきます。ハンドルは自分でしっかり握って、進む方向を「治癒」にセットし、ブレずに行きましょう。
★このブログでは特に「乳癌の治療法」について焦点を当てて書いていますが、実は療法以外の心の事、気持ちの持ち方、思考の変え方などが、その療法を選ぶにあたって大事なのです。直接の治療法だけではなく、それに達するまでの考え方などをメルマガにて配信しています。興味のある方、更に乳がんについて詳しく知りたい方はご登録ください。
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★次回の更新は日本時間3月31日(金)21時予定です。
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