過酷な労働実態が明らかになったヤマト運輸で、現役支店長が女性従業員に対する不適切な言動で、厳重注意を受けていたことが、ジャーナリストの横田増生氏の取材でわかった。

 この男性は40代で、神奈川県内の複数の店で支店長を務めている。2015年まで支店長だったA支店では、違法なサービス残業があるとして、2016年に労働基準監督署から是正勧告を受けた。A支店の元ドライバー2人は、未払い残業代の支払いを求めて労働審判に訴え、3月23日に2人の訴えをほぼ認める調停が成立。ヤマトは、他の支店でもサービス残業が行われていたとして、全国に調査を拡大し、巨額の未払い残業代支払いへ追い込まれている。


過酷な労働実態が明るみに ©共同通信社

 2015年にB支店に異動した支店長は、既婚者だったが、30代の女性従業員に交際を求めるようになった。支店長の地位を利用して、「日雇い」と呼ばれる雇用形態だった女性をパート契約にし、時給も上げるとした上で、<逢いたい>、<(社内の男性社員に向かって)オレの彼女だから手を出すなと言っておいた>とLINEを送るなどしていた。


時給アップを女性従業員に伝えるLINE

 支店長は、取材に対して、神奈川主管支店の支店長から口頭で「厳重注意を受けた」ことは認め、「それ以上は本社広報に聞いてほしい」と回答。今も現職支店長として勤務している。ヤマトの広報戦略部は、「社員のプライベートに属する事柄も含まれていることから、コメントは控えさせていただきます」と回答した。

 支店長の地位を利用したセクハラだけに、ヤマトの管理職の教育が問われることになりそうだ。3月30日発売の「週刊文春」では、本件の詳細について報じている。

(「週刊文春」編集部)