私の祖母(85歳)は、銀行のキャッシュカードを発行していません。そのため毎回窓口を利用しています。それを知った時は「不便じゃないのかな?」と感じました。
しかし、祖母にとってはキャッシュカードを持たない・窓口を利用することに理由やメリットがありました。
銀行キャッシュカードを発行しない理由
祖母が銀行のキャッシュカードを発行しない理由は「機械が苦手だから」です。シンプルな理由ですね。
ATMを操作するよりも、窓口の方を通してお金を預けたり引き出すしたりする方が祖母には安心のようです。祖母がいつも利用する銀行は混雑するような店舗ではないので、長時間待つようなことはありません。
ちなみに、祖母は新幹線のチケットを自分で購入して上京するくらいしっかりしています。詳しくはこちらの記事です。
しっかりしているけどATMは使わない、というのはギャップがあるようにも感じます。ですが、祖母にとってお金のやり取りは人を通してすると安心という点は共通していますね。
いつも銀行窓口を利用するメリット
銀行のキャッシュカードを持たず、いつも窓口を利用するメリットを考えてみました。私が1つ思い浮かんだのは、振り込め詐欺の被害に遭いにくいということです。まず祖母は携帯電話を持っていないため、電話口でATMの操作を指示されることもありません。
キャッシュカードがなくても現金でATMから振り込める場合もありますが、祖母はいきなりATMに行くことはないでしょう。普段全くATMを操作しませんし、性格上まず窓口に相談しに行くと考えられます。行員の方とコミュニケーションをとることによって、解決できそうです。
祖母にとって、これらのメリットはキャッシュカードがないデメリット(窓口が開いている時間にしか取引ができない点など)を上回るのだと思います。もちろん、「自分の祖母はしっかりしているから詐欺に遭わない、大丈夫」という過信はダメですね。
おわりに:使う機能・サービスだけでOK
祖母の話を聞き、使いこなせない機能やサービスは、無理に使わなくてもいいんだなと改めて感じました。祖母は分からないことを素直に尋ねるタイプですが、ATMでしょっちゅう分からなくなって尋ねるよりは、最初から窓口を利用する方が合っているようです。
これに関連して、私はネットバンキングの振込(送金)機能は今のところ使わないので、限度額を0円に設定しています。詳しい理由はこちらの記事に書いています。