■ 室蘭のアワさんが祖国に贈る不要ランドセル提供を
【2017年3月29日(水)朝刊】

「不用なランドセルやリュックサックを提供してほしい」と呼び掛けるアワさん
 室蘭市大沢町の主婦、アシイ・アワさん(50)は、祖国のアフリカ・トーゴの子どもたちに贈るランドセルやリュックサックを募集している。トーゴでは経済的な理由でバッグを購入できない児童が多く、「子どもたちを助けたい」と10年ほど前から取り組みを続けている。アワさんは「もし不用なランドセルやリュックサックがあれば提供してほしい」と呼び掛けている。

 アワさんは、カナダに住んでいた10年ほど前からリュックサックをトーゴに贈り始めた。

 トーゴの各小学校では経済的な理由でバッグを購入できない児童が半数おり、ノートや教科書を手に持って登下校しているという。

 アワさんは毎年5月に自分の子どもが通う大沢小学校の保護者や、友人から集めたランドセルを船便で実家に送付。トーゴの入学時期に当たる9月に里帰りし、各小学校で直接児童に手渡している。ランドセルは小学1〜4年生、リュックサックは同5、6年生にそれぞれ配布している。

 「できるだけトーゴの児童に通学で苦労をさせたくないと思い活動を続けている」とアワさん。これまでに100個以上をトーゴの小学生に配った。

 今年はランドセルとリュックサックを市民から広く募集。リュックサックの大きさは問わない。衣類や靴も併せて集めている。5月上旬まで受け付けている。

 問い合わせはアワさん、携帯電話080・6093・1770へ。
(池田勇人)

【写真=「不用なランドセルやリュックサックを提供してほしい」と呼び掛けるアワさん




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