韓国検察が朴槿恵(パク・クネ)前大統領の逮捕状を請求した。前大統領・元大統領に逮捕状が請求されたのは今回で3人目。
検察特別捜査本部(本部長:イ・ヨンリョル・ソウル中央地検長)は27日、特定犯罪加重処罰法上の収賄容疑などで朴前大統領に対して逮捕令状を請求した。
同本部関係者は「朴前大統領は強大な大統領の地位と権限を利用して企業と金品を授受したり、企業経営の自由を侵害したりするなどの権力乱用的行動を取ったほか、重要な公務上の秘密を漏えいするなどし、非常に重大な事案である」と語った。
さらに、「これまで多数の証拠が収集されたが、朴前大統領はほとんどの犯罪容疑に対して否認するなど、証拠を隠滅する恐れが今後もある。共犯である崔順実(チェ・スンシル)被告や指示を実行した関連公職者たちだけでなく、贈賄者も逮捕されている点に照らして、逮捕令状を請求しないのは公平性に反する」と説明した。
その上で、「上の通りの事由と諸般の状況を総合して逮捕令状を請求することが法と原則に合致すると判断した」と述べた。
朴前大統領は、李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子副会長から433億ウォン(約43億円)のわいろを受け取る、あるいは提供を受けると約束を交わすなど計13の容疑が持たれている。
韓国の検察は過去に全斗煥(チョン・ドゥファン)元大統領、盧泰愚(ノ・テウ)元大統領に対してそれぞれ逮捕令状を請求している。