THAAD:「反ロッテ感情」に危機感、中国人向けにメッセージ戦略展開

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 「因為理解、所以等待(理解しているから待ちます)」

 ソウル市中区小公洞のロッテ百貨店本店の正門、壁面、税還付カウンターなどに26日、新たに中国語の案内パネルが設置された。「10年間の時に10年分の心が詰まっている。ロッテはいつもあなたの心の中にある。だから我々はあなたを理解している」という言葉も添えられている。周辺の中国大使館に面するセブンイレブンなど中国人が多く利用する明洞一帯のコンビニエンスストアにも同じパネルが設置された。韓国の終末高高度防衛ミサイル(THAAD)配備に対する中国の報復で直撃を受け、売り上げへの被害がますます膨らみ、ロッテが中国に対し本格的に「メッセージ戦略」を取り始めた格好だ。

 ロッテは昨年7月以降、THAAD配備をめぐり韓中の対立がエスカレートする状況でも「国家安全保障に関する事案」だとして、対外的な対処をしてこなかった。しかし、中国がロッテマート約80カ所に対する営業停止処分に続き、韓国行きの観光商品販売禁止措置を本格化し、中国人観光客が途絶えたことから、戦略を見直した。

 ロッテは「政府が問題を解決するルートを開けずにおり、差し迫った気持ちから出た苦肉の策だ」と説明した。辛東彬(シン・ドンビン)会長(日本名・重光昭夫)は24日、ウォール・ストリート・ジャーナルのインタビューで、「ロッテは中国を愛しており、中国事業を継続する」と表明し、中国ロッテマートに対する3600億ウォン(360億円)の緊急支援措置が発表されたことも同じ戦略の延長線上にある。

チェ・ソンジン記者
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