SNS上で日々増殖する謎のJuke/Footwork大好き集団Vibes Only Crew。
「最近名前のところに(v.o.c)ってついてる人多いけど、なに?」とTwitterでも話題の彼らは、主宰・ぼのの呼びかけのもと、今や客・DJ・トラックメーカー・ダンサーの隔たりなく日本各地に存在する。
パーティー常連客としての高いバイブスと、日本を代表するJukeのトラックメーカー・CRZKNYをはじめとしたメンバーの牽引する確かな音楽性をあわせ持ち、Juke/Footworkを楽しむことにかけてはまさに“死角なし”の集団だ。
(v.o.c)は、もともとJuke/Footworkのパーティーの常連客たちが、ダンス経験がないにもかかわらずダンストーナメントに出場し「バイブスだけ」でFootworkを踊り始めたことがきっかけで誕生したダンスクルー。現在はダンスに限らずJuke/Footworkにまつわるすべてのことを賑やかに楽しむための集団として日々拡大している。
「名乗るだけ」でクルーになれるその敷居の低さは、ジャンルや属性を問わず周囲の人々を呼び込んで盛り上がる日本のJuke/Footworkシーンとも共通する。しかし(v.o.c)が他と違うのは、レーベルなど“発信する側”が母体となる集団がほとんどだったシーンに初めて現れた“楽しむ側”が主体のクルーであるという点だ。
彼らは、自分の住む街のパーティーに出かけるのと同じように、日本各地のパーティーに出かける。東北のメンバーが都内に現れることも、都内のメンバーが九州に現れることも珍しくない。その身軽さは「(v.o.c)の人の日本地図はおかしい」とあきれ半分の尊敬をもって語られるが、率先してパーティーを楽しむ(v.o.c)メンバーが現れると、彼らのバイブスにつられてパーティーはより一層盛り上がるため、出演者にも各地の客にもどことなく愛されている。
2014年10月には「v.o.c EP」をリリース。音楽を“発信する側”に立った彼らだが、そこでも「(v.o.c)がパーティーでフットワークしたり盛り上がれるトラック」というテーマを掲げ、“楽しむ側”としてのこだわりを貫いた。
バイブスオンリーと言うにはあまりに高いクオリティー、EPと言うにはあまりに多い曲数(17曲)で質・量ともに話題となったこのEPでは、普段トラック制作をしていないメンバーも制作に挑戦しており、当初の「バイブスだけ」つまり「できなくてもやってみる」というスタイルは消えるどころかさらに強化され、さらなるバイブスを生み出している。
「v.o.c EP」のリリースパーティーとして11月に行われたのが、初の主催パーティー「v.o.p」。Booty TuneからAKIOCAMとTEDDMANの二人をゲストに、(v.o.c)メンバーの碧、tetsuyasarashina、BenzGoon、POSER T.、そして主宰のぼのがDJとして登場。パーティー好きの彼らが仕掛けたパーティーらしく「今ここを爆破したら日本からバイブスが消える」といわれるほどバイブス過剰な盛り上がりを見せ、箱いっぱいに詰めかけた人々から「今年いちばん楽しいパーティー」という評価が続出する大成功をおさめた。
そしてこのパーティーでも、会場限定のEP、主宰がセレクトしたフード、振る舞いイエーガー、カウンターに置かれた悪酔いを防ぐためのウコンやラムネなど、パーティーを楽しむためのこまやかな気配りがなされていた。
そんな彼らが、ついに(v.o.c)名義でのDJ活動をスタートする。
パーティー常連客として体に沁みついたフロア感覚を武器に「いま最もバイブスが上がる曲、っていうか俺が聴きたい曲」を投下。フロア全体を笑顔にした上で、彼ら自身が誰よりも笑顔で楽しみつくす。
そのハッピーなDJスタイルには、フロアから「楽しい!」という声が上がり続けるだろう。
武田いづみ
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