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アバウト映画公園

"ほどほどの映画好き"アバウト男が最新作から旧作まで映画の感想をゆるめに書き綴る映画ブログ!たまに気になるドラマやおすすめ映画を紹介!

SINGシング【映画感想/評価】歌の良さに泣かされる!歌が引っ張り上げるアニマル音楽映画!

洋画 【サ行】 2017:劇場鑑賞 洋画 評価:★★★★

 映画『SINGシング』感想・評価

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あらすじ:劇場を運営するコアラのバスター・ムーンは、以前は活気のあった劇場に輝きを取り戻すべく、世界最高の歌唱コンテストをプロデュースしようと考える。感傷的に歌うハツカネズミや、内気なゾウ、25匹も子供がいるブタ、パンクロッカーのヤマアラシらが会場に集結し……。(シネマトゥデイ)

 

製作国:アメリカ 上映時間:118分 製作年:2016年

監督・脚本:ガース・ジェニングス

キャスト(声の出演):マシュー・マコノヒー / リース・ウィザースプーン / セス・マクファーレン / スカーレット・ヨハンソン / ジョン・C・ライリー / タロン・エガートン / トリー・ケリー / ジェニファー・ソーンダース / ジェニファー・ハドソン / ガース・ジェニングス / ピーター・セラフィノウィッツュ / ニック・クロール / ベック・ベネット 等

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どうも、アバウト男です!

今回扱うのは【ミイオンズ】や【ペット】を輩出したイルミネーション・エンターテインメイントのアニメーション映画【SING シング】です。個人的には【ミニオンズ】には特にハマれてないし、バナナマンが声優を務めた【ペット】も気になりはしたものの結局スルー。

そして近年の動物擬人化アニメーションの傑作【ズートピア】があるにも関わらず、間を空けず似たような作品を出して来た事で、普段ならサラッとスルーしようと思ってたんだけど、監督が【銀河ヒッチハイク・ガイド】【リトル・ランボーズ】のガース・ジェニングスが務めるということと、図らずも予告編を観て泣きそうになってしまったので、気になって字幕版を観て来ました!

 

泣かされたアニマル音楽映画

観てから一週間以上経ってるので若干うろ覚えだけど。今回は結末のオチどうこうの映画じゃ無いですが、ある程度ネタバレしています。観た率直な感想としては、

 

これが良かったんですよね!

ぶっちゃけ結構泣いてました!ここまで泣かされるとは思ってなかったわ。擬人化された動物の物語が良かったんでしょね。

これを生身の人間が演じてたら類型的なストーリーも相まってここまてグッと来ることもなかったんだろうけど、擬人化された動物たちの登場で細かいことは気にぜずな世界観と、感動がシンプルに純化されて、要所要所で涙ぐむ始末。

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ザックリな話としては、

幼い頃から劇場の運営が夢だったコアラのバスターは、夢を叶えたものの経営難で銀行の差し押さえをなんとか誤魔化し長引かせている切羽詰まった状況にいた。打開策として考えたのが歌のコンテスト!優勝者には賞金1000ドルの筈がチラシの印刷ミスで100,000ドルになっていまい応募者殺到!歌に自信がある者・夢を追いかける者・今の自分を変えたい者など色々な動物たちが殺到して。。

 

 

序盤の15分で泣いた!

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タイトルには『歌の良さで泣いた』と書いたんだけど、実はコンサートの出場者を選ぶコンテストの前段階、冒頭の15分あたりで既に泣いてましたw

そのシーンとは、内気であがり症の象のミーナ/勝気な彼氏に合わせ一歩引いてるパンクロッカーでヤマアラシのアッシュ/ギャングのボスの父親を持つゴリラのジョニー/子沢山な主婦で豚のロジータなどの、

それぞれの諸事情で『歌を歌いたいけど歌えない』本来の自分を半ば押し殺していた彼らの元に、バスターの作ったコンテストの黄色のチラシが風に舞い、手に渡り、曇っていた顔に笑みが溢れた瞬間!ここだけで泣ける!いや泣いてしまった!

チャンスと希望が風に乗り空から降り注ぐなんてドラマチックじゃないか。こっちまで嬉しい気持ちにさせられた。

 

 

音楽が作品を引っ張り上げる!

話の流れはいたってオーソドックス。くすぶっていた者がチャンス掴み、同じくくすぶっていたキッカケを作った主人公も彼らと関わることで少しづつ変化し、共に最高のパフォーマンスを作り上げる!そんな在り来たりな内容をよりグッと引き上げるのは良曲や歌の数々。

特に良かったのはゴリラのジョニーが終盤のコンサートで歌う『I'm Still Standing』。元はエルトン・ジョンの曲らしいけど、最高っすね!

アップテンポな楽曲にジョニーを演じたタロン・エガートンの軽快な声が乗り、そこにコンサート前に銀行強盗に失敗し逮捕されてしまった父親を想う『切なさ』が入り混じる。切なさを振り解き、父親に声を轟かせるよに張り上げる!

あのシーンは去年の個人的な映画ベスト第2位に挙げた【シングストリート】の『Drive it Like You Stole It』を歌った場面に通じる強烈なエモさがあって。喉を摘まれているような息苦しさのある感動、久しぶりでしたね!

この案件で『ちょっとした切なさを含んだアップテンポの良曲』に弱いことが判明しました!

ただジョニーの父親の、息子の勇姿を生で見たいがために脱走するシーンとのカットバックは、歌を聴きたいこっちとしては少々ノイズで「お前が来るとコンサートが中止になるやないか!?」なんてハラハラしながら観てました。

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像のミーナもそうだけど、歌ってる瞬間は彼らの内に秘めてた真の姿らが露わになるので、分かり易くカタルシスを受け取れる。

アッシュの曲以外はもろもろが既存の曲ではあるんだけど、音楽(歌)のパワーがダイレクトに伝わって来るって意味では良質な音楽映画ので中に入れられる一本じゃないかな。

 

 

動物の使い方とコアラのバスター 

単なる動物の擬人化では無く、さり気なく『動物の使い方』もちゃんとしてたなと。特に地声からしてキュートな象のミーナ。デカイがたいのわりにシャイであがり症なため、普段は象の特徴である大きい耳で顔を覆ってるんだけど、それがラストでは耳を広げて気持ちよさそうにノリノリで歌い上げる!声を当ててるトリ・ケリーによる最高な歌唱力も相まって、そりゃ胸熱でしたね。

消極的な象のミーナと積極的で自信家なネズミのマイクも、体の大きさ含め対比的な関係に見せておいて、最後には『レベルの高い実力を持つ者同士、というより歌・音楽が好きなもの同士、身体の大きさや見た目・種族なんてなんて関係ない』ってメッセージも受け取れたので良いなと。

ジャズマンのマイクは以前イーサン・ホークがチェット・ベイカーを演じた【ブルーに生まれついて】を観てたので、ジャズマンの設定があぁいう人柄ってのもなんとなく飲み込める。

あと何気、舞台装置の照明として発光するイカを泳がせるってのは新鮮でしたね!それがちゃんと綺麗で。普通ならレーザーかマッピングでやる照明をアナログで見せたのは面白かったな。その後の惨事はショッキングだったけど。

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あとコアラはバスターが、高級レストランにサンドイッチを持参したり、他人のところから電気を拝借したり、色々とどうしようもないヤツでイラッとはしちゃうんだけど、自分を変えたいと思っていた彼らにまたとないキッカケとチャンス、そして場を与え、彼らを見つけた事は偶然も重なり彼の功績だなと!そのどうしようもなさが積もって、その分ちゃんとしっぺ返しも食らったし。許そう!

そして歌う側も一部を除いては賞金目当てではなく、あくまでもキッカケや場を与えてくれたことへの感謝として、バスターを見捨てなかったって展開も飲み込めるので、いくつか引っかかる所もあるけど、ラストには素晴らしい歌の力で持っていかれるので、幸せな気持ちで劇場を後に出来た。

他には「コアラの洗車ってそういう事なん!?」とか、豚のロジータは「歌よりもまず、ピタゴラスイッチの方が才能あるだろ!?」な件とか、スーパーでのダンシングシーンなんかもアガるんで、1作目がこれだけ良かったから続編がどうなるのか楽しみです!

 

 

まとめ

評価:★★★★  結構良かったぜ!

同じく歌が良かったアニメーション映画【モアナと伝説の海】よりも断然こっちをオススメします!別に元の歌を知らなくても最高に乗れます。ラストのコンサートシーンは文字通り観客になれるので、ライブを観てるような高揚感も楽しめます。

[ 予告編 ]

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