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 容疑者の指紋を証拠品などから採ったように装い、うその捜査報告書を作ったとして、熊本県警は28日、熊本北署鑑識係長だった警部補1人を停職6カ月、部下だった4人を戒告の懲戒処分にし、発表した。県警は、ほかに関与した1人を含む計6人を証拠偽造容疑で29日に書類送検する。

 報告書は内部向けで、立証に使われた事実は確認できなかったとして「冤罪(えんざい)の可能性はない」という。

 監察課によると、警部補らは2010年4月~昨年9月、指紋の自動識別システム「ライブスキャナー」の読み取り面に残った指紋を採取。これを証拠品や現場に残された物から採ったように装い捜査資料約120件を作成、県警本部鑑識課に報告していた。実行行為に関わったのは計10人という。黙認していた上司3人についても所属長注意とした。

 警部補らは、自らや部内の実績…

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