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伊集院光、ニュース番組で怪我を押して優勝した稀勢の里を褒める一方で高校野球のピッチャーの投げ過ぎを心配する矛盾を指摘

2017.03.28 (Tue)
2017年3月27日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『伊集院光とらじおと』(毎週月-木 8:30-11:00)にて、お笑い芸人・伊集院光が、ニュース番組で、怪我を押して優勝した稀勢の里を褒める一方で、高校野球のピッチャーの投げ過ぎを心配する矛盾を指摘していた。

伊集院光の今週末この映画を借りて観よう vol.1
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伊集院光:大相撲は、本当に稀勢の里の逆転優勝。

安田美香:ねぇ。

伊集院光:感動的な、逆転優勝で。

安田美香:はい。

伊集院光:僕のイメージでは、一昨日、左肩を負傷した時点で、これは…それこそね、僕は「恐らく、残りの取り組みは立ってるだけなんだろうな」って。「それでも休場はしない」ていう、「新横綱の意地を通すんだろう。それは偉いもんだな」ぐらいに思ってたんですけど。

中村尚登:ええ。

伊集院光:まさかの、照ノ富士と並んで。並んだだけでも「よくぞ並んだな」っだけど、何重にもで。

中村尚登:うん。

伊集院光:さらに優勝決定戦で。しかも、ギリギリの両方とも相撲じゃないですか。

中村尚登:本割も、(優勝)決定戦も、両方とも、「あ、負けたかな?」っていう感じでしたもんね。

伊集院光:「ある意味、負けて仕方なしじゃんか」って思っているところでの、何とかっていうね。最後の小手投げもそうでしたけど、ちょっと感動的でね。

中村尚登:賜杯を受け取る時、痛そうでしたもんね、顔がやっぱりね。

伊集院光:そうですよね。で、ビックリしたのは、新横綱の優勝って、貴乃花以来なんですね。

安田美香:22年ぶり。

伊集院光:なんですね。意外に、新横綱はすぐに、すんなり優勝しないもんなんだって改めて思いましたね。

中村尚登:大関っていうと、陥落はありますけど、横綱っていうのは陥落はないですから、一つそこで達成感が出ちゃうのかもしれませんけどもね。

伊集院光:あと、元の横綱の意地もありますからね。元々いる方の意地もありますからね。でね、並べたっていうか、高校野球も今、とても面白い展開で。「延長15回の引き分け再試合」なんていうのは、僕のイメージは一つの大会で1~2回あればいいとこなんだけど。

中村尚登:全然ない時ってありますよね。

伊集院光:にも関わらず、1日でそれが2回起こるっていう、大接戦だと。そんな中で、この引き分け再試合の前から言われてるんですけどね、「ちょっとピッチャーに負担がありすぎるんじゃねぇか?」と。

安田美香:はい。

伊集院光:若い内に、高校野球で1試合の球数を相当投げる、と。「これが、投手生命・選手生命を縮めてるんじゃないか?」っていう議論をずっとされてて。

安田美香:はい。

伊集院光:例の、WBCの決勝戦で「95球で、先発ピッチャーは降ろしましょう」と決めてる、と。今回、福井工大福井のピッチャーも、福岡大大濠のピッチャーもかな、200球ぐらい投げてるんですよ、1日で。

中村尚登:ええ。

伊集院光:しかも、わりと再試合となれば、また投げるんですね。

安田美香:ああ、そうですよね。

中村尚登:今日、一日だけですもんね、休みがあるのは。明日もすぐ出てくるわけですから。

安田美香:中一日で。

伊集院光:これね、「どうすんの?」っていう議論が、いつもあって。とにかく「ピッチャーに負担がかかる」っていう議論があって、「とにかく、高校生にこんな無理させちゃいけないんじゃないか」っていうのが、ちょっと強いかなって感じなんですけどね。

安田美香:うん。

伊集院光:なんかね、スポーツニュースをその流れで、ずっと見ててね、凄く感じたことがあったのはね、もちろん高校生と、プロフェッショナルを同列では比べちゃいけないんだけど。

安田美香:うん。

伊集院光:怪我を押して出て、あの中で逆転優勝する稀勢の里に対しての思い入れっていうものと、無理して投げるエースピッチャーへの思い入れっていうものはね。

安田美香:うん。

伊集院光:「高校野球のピッチャーが無理している、けしからん」っていう口のまま、稀勢の里を褒めるっていう展開見ちゃったもんだから、なんか俺はそれに、ちょっと矛盾を感じる。

中村尚登:ふふ(笑)

伊集院光:ここを間違えないで欲しいのは、「高校生に球数制限を付けなくていい」とは思ってないんですよ。

安田美香:はい。

伊集院光:やっぱり、負担はない方がいいと思うんだけど。俺、「批判を受けてでも、高野連の偉い人とかが、制限つけるべきなんじゃねぇか」って思うぐらいだけど。

安田美香:うん。

伊集院光:でも、それが同居するのが、「興味深い」って言ったら、言い方、逃げ過ぎかな?

安田美香:ふふ(笑)

伊集院光:「不思議な感じだな」って思いましたね。でも、どうなんですかね。元々、無制限の延長線だったのが、俺より先輩方、年配の方は覚えてる、太田幸司さんっていう。

中村尚登:ああ、三沢高校と松山商業の試合ね。

伊集院光:凄い延長線があって、「これは無制限はまずいでしょ」ってことで、18回になり。記憶に新しいところだと、松坂投手が、一人で250球投げて。「18回も長いでしょ」って、15回になりってことなんですけど。

安田美香:ああ、そういう経緯なんですね。

伊集院光:今後、どうしていいのか。

中村尚登:本当は、9回で決まるわけなんで。先発のピッチャーは、9回くらいまでで抑えるべきですよね、本来はね。

伊集院光:そうですね。制限をどこかでつけなきゃいけないのかもしれないですね。あとは、ベンチ入りをちょっと増やしてみるとかしていかないと、っていうところはあるんでしょうね。ただ、そういうドラマチックさを観てて、グッとくる自分もいるので、一人だけいい子にはなかなかなれないな、と思いますけどね。


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