爆発物製造容疑で書類送検 動画投稿サイトで過程公開

爆発物製造容疑で書類送検 動画投稿サイトで過程公開
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テロにも使用される爆発物を製造したとして、愛知県の23歳の男が書類送検されました。警視庁によりますと、男は、爆発物の製造過程を撮影した動画を、動画投稿サイトで公開していたということです。
書類送検されたのは、愛知県一宮市に住む23歳の無職の男で、警視庁によりますと、去年2月、爆発物のTATP=トリアセトントリペルオキシドをおよそ0.5グラム、自宅で製造したとして、爆発物取締罰則違反の疑いが持たれています。

これまでの調べで、インターネットの動画投稿サイトでTATPの製造過程を撮影した動画が公開されていたことから、警視庁が捜査を進めた結果、男が投稿していたことが分かり、自宅などから製造する際に使った実験器具などを押収したということです。

男は、インターネットで買い集めた薬剤で製造していましたが、過激派組織IS=イスラミックステートなどとの関わりは確認されていないということです。

調べに対し、容疑を認め、「動画を見た誰かがまねて、爆発させることを期待していた」などと話しているということです。

警視庁によりますと、TATPは衝撃などで簡単に爆発する性質を持つ粉末状の化学物質で、製造が比較的容易で、2005年にロンドンの地下鉄などが狙われた同時多発テロ事件など、爆弾テロに使われるケースが増えているということです。