3枠獲得目指す 宮原欠場で厳しい戦いに
【ヘルシンキ福田智沙】29日に開幕するフィギュアスケートの世界選手権の公式練習が27日、当地で始まった。来年2月の平昌冬季五輪の国・地域別出場枠がかかる大会。樋口新葉(東京・日本橋女学館高)、三原舞依(神戸ポートアイランドク)、本郷理華(邦和スポーツランド)の日本勢女子がこの日、取材に応じ、樋口は「それ(3枠獲得)が一番大事。不安な部分はあるが自分も頑張らないと」、三原は「少しでも日本に貢献したい」と抱負を語った。
男子の羽生結弦(ANA)、宇野昌磨(中京大)らも公式練習に臨み、4回転ジャンプを精力的に跳んだ。
女子ショートプログラム(SP)は29日、男子SPは30日に行われる。
3枠獲得の条件…上位2人の順位の合計「13」以内
エースの宮原知子(関大)が欠場する日本女子。2006年トリノ五輪から4大会連続の3枠獲得を目指すが、世界女王のメドベージェワらロシア勢にコストナー(イタリア)、北米の有力選手がそろうなか、厳しい戦いになる。
最大の3枠を獲得する条件は、上位2人の順位の合計が「13」以内。昨年12月に行われた同選手権の最終選考を兼ねた全日本選手権で優勝の宮原、4位で今季は年齢制限でシニアで戦う資格のないジュニアの本田真凜(大阪・関大中)を除くと、2位の樋口、3位の三原、5位の本郷は順当な顔ぶれで、3枠獲得をこの3人にかけるしかないのも実情だ。
今季シニア1年目で経験が浅い樋口と三原だが、世界ランキングが高い選手ほど後ろのグループでの滑走となるため、2人の出番は早くなる見込み。滑走順が早いと高得点が出にくい傾向があり、29日のSPは、三原が「ノーミスじゃないとトップの選手と戦えないと思っている」と言うように、ミスは許されない。
ただ、樋口、三原とも大激戦で、国際大会より精神的な重圧がかかるとも言われる全日本選手権を宮原と一緒に表彰台にあがり、自力で世界選手権の切符を勝ち取った。それを自信に臨めば、明るい展望も見えてくる。【福田智沙】