米の慰安婦像 官房長官 日本の立場に理解求める

米の慰安婦像 官房長官 日本の立場に理解求める
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菅官房長官は閣議のあとの記者会見で、アメリカの裁判所が、ロサンゼルス近郊に設置された慰安婦問題を象徴する像の撤去を求める訴えを却下したことについて、像の設置は極めて残念だとして、引き続き日本政府の立場への理解を求めていく考えを示しました。
アメリカ・ロサンゼルス近郊のグレンデール市の公園に設置された、慰安婦問題を象徴する像の撤去を求めて、地元の日本人などが上訴していた裁判で、連邦最高裁判所は27日、原告側の上訴を却下しました。

これについて、菅官房長官は閣議のあとの記者会見で、「今回の判断は、グレンデール市における連邦政府の外交遂行への侵害があったかという論点に関するものであり、慰安婦そのものに関するものではない」と述べました。
そのうえで、菅官房長官は「慰安婦像設置の動きは、わが国政府の立場と相いれない、極めて残念なことだ。慰安婦問題に関する政府の基本的な立場や取り組みについて、正確な理解を求めてきている。引き続きこうした取り組みを続けていきたい」と述べました。