シャープの旧本社ビル(大阪市阿倍野区)の解体工事が27日から始まった。シャープがこの地に本社を構えたのは、創業者の早川徳次氏が関東大震災後に東京から移転させた大正13年で、93年の歴史をもつ「第2の創業の地」が名実ともに消えることになる。慣れ親しんだ看板が下ろされることに、近隣住民や社員からは惜しむ声が聞かれた。
解体工事は8月末までの予定。この日は、午前から資材を積んだトラックやショベルカーが次々と建物内に入り、作業員らが取り壊し作業を進めた。
近隣住民らが足を止めて名残惜しそうに「SHARP」の看板の写真を撮影する姿も。跡地には家具量販大手のニトリ(札幌市)が大型店舗を建設する予定だ。
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