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韓統連大阪本部送年のつどい:
2016年の活動の成果を共有し、親睦と交流を深める【2016/12/11】
「2016年韓統連大阪本部送年のつどい」が12月11日(日)、KCC会館(大阪市生野区)で開かれ、会員・地域同胞などが参加した。
つどいでは、金隆司(キム・ユンサ)韓統連大阪本部代表委員が乾杯挨拶を行った後、各テーブルごとにキムチ鍋を囲みながら、お互いの近況を語り合うなど親睦と交流を深めるとともに、高銖春(コ・スチュン)韓統連大阪本部事務次長が作成した「2016年の情勢・活動を振り返る」が上映され、昨年の韓統連大阪本部及び生野支部の活動が画像と動画で紹介され、1年間の活動の成果を全体で共有した。
その後、金昌範(キム・チャンボム)本部常任委員のノレ(歌)の披露、参加者からのスピーチが行われ、最後に姜明寿(カン・ミョンス)本部副代表委員が閉会辞を述べ、送年のつどいは終了した。 -
キャンドルデモin大阪:
韓国の朴槿恵退陣闘争に連帯して大阪でキャンドルデモを開催【2016/12/10】
韓国民衆の闘いによって12月9日、国会で朴槿恵大統領の弾劾訴追案が可決される中、韓統連大阪本部主催で「朴槿恵大統領の即時退陣を求めるキャンドルデモin大阪」が12月10日(土)行われ、会員・在日同胞・日本人200名が参加した。
キャンドルデモでは出発集会を開き、金隆司(キム・ユンサ)韓統連大阪本部代表員が主催者挨拶を通じ「国会で朴槿恵大統領の弾劾が大差で可決された。この結果は大多数の国民が"朴槿恵退陣"を要求して、週末ごとにキャンドルを灯した闘いの勝利だ」と語った。そして「弾劾可決は終わりではなく、新たなスタートだ。朴槿恵が退陣するまで韓国民衆と連帯して闘っていこう」と訴えた。
その後、李俊一(イ・チュニル)韓青大阪府本部委員長が、朴槿恵大統領の弾劾可決に対する韓統連の声明を朗読して、拍手で確認した後、参加者はキャンドルデモに移った。
JR鶴橋駅前を通るキャンドルデモでは、参加者各自がキャンドルやプラカードを持ちながら「朴槿恵は即時退陣しろ!」「共犯者セヌリ党は解散しろ!」「憲法裁判所は迅速・公正な審判を行い、朴槿恵を罷免しろ!」などのスローガンを力強く叫び道行く人々に訴えた。 -
ウリ歴史近現代史Ⅱ:
孫亨根 韓統連中央本部議長が韓国社会構成体論などについて解説【2016/10/16】
韓統連関西地域協議会主催の「ウリ歴史 近現代史Ⅱ」が10月16日(日)、小田地区会館(兵庫県尼崎市)で開かれた。
前回に引き続き講師として孫亨根(ソン・ヒョングン)韓統連中央本部議長を招き、2部形式で行われ、第1部は「北朝鮮を正しく見る」をテーマに進行した。
孫議長は最初に「北朝鮮の最大の危機だったのは、ソ連・東欧社会主義圏の崩壊、中国の変化、金日成主席の逝去などがあった1990年代で、その時期から核・ミサイル問題、経済危機など北朝鮮に対する批判が強くなった」と指摘した。
そして「北朝鮮が、そうした厳しい状況を乗り越えられたのは、民族を重視する独自の社会主義と思想教育の徹底、民族自主性を堅持してきたため」と述べながら、「権力の継承も外部勢力などに全く影響されず、北朝鮮の国民的合意のもとに求心点が決定された」と語った。
続いて第2部は「韓国における統一運動の理論問題」をテーマに行われた。孫議長は「韓国社会では長きにわたり、祖国分断の原因と社会現状に関する社会構成体論争が行われてきた」とし、「その主な内容は韓国社会が米国の従属下(新植民地支配)にあるのか、独占資本による社会支配にあるのかの2点で、過去の独裁政権と米国との関係などを見ても、韓国社会は米国による新植民地支配ある」と指摘し、「米国による支配から脱却し、祖国統一を実現するためには、韓国社会で労働者・農民・青年学生など全ての階層を網羅した統一戦線体の構築が重要だ」と主張した。
その後、質疑応答が行われ、最後に孫議長から10月6日~7日、中国・瀋陽で開かれた「10・4宣言発表9周年 南・北・海外共同討論会」の報告が行われ、学習会は終了した。 -
10・10反戦平和集会:
辺野古・高江の基地建設を許さず 憲法9条を守ろう!【2016/10/10】
韓統連大阪本部も実行委員会構成団体として参加している「10・10戦争あかん、基地いらん関西のつどい2016(主催:同実行委員会 他)」が10月10日(日)、エルシアター(大阪市中央区)で開かれ、800余名が参加した。
集会では、田渕直さん(戦争させない1000人委員会)が開会挨拶を行った後、第1講演として参議院議員の糸数慶子さんが「辺野古・高江基地建設を許さない」をテーマに講演を行った。糸数さんは「戦後、沖縄は過重な米軍基地負担を押しつけられ、現在に至っては負担の縮小どころか、逆に負担が拡大している」と語った。
そして、沖縄では先の参議院選挙で自民党候補が大敗したことについて「辺野古基地建設の強行など、民意を無視した安倍政権=自民党の政策に対する批判だ」と述べ、「基地のない沖縄を実現するために、これからも共に闘っていこう」と訴えた。
続いて第2講演では、「週刊金曜日」編集委員の成澤宗男さんが「日本会議と戦後という時代」をテーマに講演を行った。成澤さんは「最近、突然出てきた日本会議というイメージがあるが、戦後から神社勢力が行ってきた占領政策からの回復運動の延長線上に生まれた団体」と語った。
そして「彼らは戦前回帰のための活動を粘り強く行っている。私たちも粘り強く護憲・反戦運動を進め、平和を実現していこう」と訴えた。
その後、集会では各団体からの決意表明が行われ終了した。その後、参加者はデモ行進を行い「沖縄の米軍基地を全て撤去せよ」などのスローガンを叫び、道行く人々に訴えた。 -
韓統連セミナー:
10・4宣言発表9周年 康宗憲氏を招き、セミナーを開催【2016/10/02】
2007年の南北首脳会談で合意・発表された10・4宣言から9周年を迎え、韓統連大阪本部主催で「韓統連セミナー 10・4宣言9周年 朝鮮半島の戦争と平和-南北関係の改善に向けて-」が10月2日(日)、東成区民センター(大阪市東成区)で開かれた。
セミナーでは最初に、昨年11月ソウルで行われた民衆総決起闘争で警察の放水銃の直撃を受け意識不明の重体になり、去る9月25日に亡くなったペク・ナムギ先生への黙祷を行った後、金隆司(キム・ユンサ)韓統連大阪本部代表委員が主催者挨拶を通じ「10・4宣言から9年が経過しますが、依然として南北関係は改善されず、軍事的緊張はますます高まっています」と述べながら、「今日のセミナーを通じ、南北の和解・協力はどうしたら実現できるかなどについて、皆さんと討論を深めていきましよう」と語った。
次に、韓国問題研究所代表である康宗憲(カン・ジョンホン)さんが講演を行った。康氏は、北朝鮮がなぜ核・ミサイルの開発に進むのかについて「北朝鮮の核・ミサイル開発は、朝米敵対関係の産物」と指摘するとともに、「イラク・リビアなどを教訓に、自国の体制を守るため」と語った。
そして「朝鮮半島の非核化を実現するためには、朝米関係の改善と停戦協定を平和協定に転換すること。軍事的圧力では問題は解決しない」と述べ、「南北関係は遮断された状態が継続しているが、南北関係が改善の方向に進めば、東北アジアの緊張緩和にもつながる」と主張した。
講演後は質疑応答を行い、続いて、崔誠一(チェ・ソンイル)事務局長が、韓統連が取り組んでいる北朝鮮水害復旧支援募金の協力要請を行い、最後に姜明寿(カン・ミョンス)副代表委員が閉会挨拶を行い、セミナーは終了した。 -
ウリ歴史近現代史Ⅰ:
民族主義者 呂運亨先生の生涯について学ぶ【2016/09/18】
私たち民族の正しい歴史を学ぶため、韓統連関西協議会主催で「ウリ歴史近現代史Ⅰ」が9月18日(日)、小田地区会館(兵庫県尼崎市)で開かれた。
学習会は1部・2部形式で進行され、1部では韓統連中央本部が作成した歴史教科書「ウリ歴史(上・下)」をもとに、1945年から1948年までの歴史について読み合わせを行い、その後、講師の孫亨根(ソン・ヒョングン)韓統連中央本部議長が、解放直後の米国とソ連による信託統治などについて解説を行い、質疑討論を行った。
第2部では、祖国の独立運動家の一人である夢陽 呂運亨(ヨ・ウニョン)先生の生涯について、DVDの上映が行われた後、孫議長が解説を通じ「呂先生は日帝の植民地支配から解放されるまでは朝鮮の独立のために、解放後は南北、左派・右派が融和合作して朝鮮に一つの政府を作ることに全力を尽くし、祖国統一の実現のために命をかけて闘った偉人の一人」と語った。その後、質疑討論を行い、この日の学習会は終了した。 -
日朝ピョンヤン宣言14周年大阪集会:
日朝国交正常化に向けて、お互いの顔が見える交流が大切【2016/09/16】
2002年9月17日に発表された「日朝ピョンヤン宣言」から14周年を迎え、日朝市民連帯・大阪主催で「日朝ピョンヤン宣言から14年 日朝国交正常化の早期実現を求める大阪集会」が9月16日(金)、エルおおさか(大阪市中央区)で開かれた。
集会では、日朝市民連帯・大阪共同代表である加来洋八郎さんが主催者挨拶を行った後、「初めて見たピョンヤン-日朝国交正常化の展望と課題」をテーマに、元衆議院議員で東アジア青年交流プロジェクト共同代表である服部良一さんが講演を行った。
服部さんは今年初めてピョンヤンを訪問、いろいろな施設などを訪れた画像などを紹介しながら、「今回初めてピョンヤンを訪問して、顔と顔が見える交流が大切だということを実感した」と述べるとともに、「日朝国交正常化は最大の戦後処理問題であり、北東アジアの平和構築の要だ」と述べ、日朝国交正常化の重要性を訴えた。
次に服部さんは、オバマ政権の対北朝鮮政策について「米国は対北朝鮮敵視政策を中止して、朝鮮半島の平和協定を締結しなければならない」と主張した。
集会では続いて「東アジアの平和キャラバン-サード配置が決定した韓国からの報告」を、日韓平和連帯事務局次長の西山直洋さんが行った。
西山さんは今回のキャラバンの目的として「セウォル号惨事が起きた韓国・珍島彭木(ペンモク)港とサードミサイルが配備される星州(ソンジュ)を訪問すること」と述べながら、画像や動画を活用しながら、現地でのセウォル号惨事真相究明、サードミサイル配備撤回の闘いについて報告を行った。
報告後は、安倍首相宛の要請文が朗読・確認され、最後に、日朝市民連帯・大阪共同代表の長崎由美子さんが閉会挨拶を行い、集会は終了した。 -
韓統連生野支部学習会:
セウォル号惨事の遺族と共に真相究明などの声を上げよう【2016/09/04】
セウォル号惨事が発生して2年5ヶ月が経過し、現在も惨事の真相究明などがされていない中、韓統連生野支部主催で「学習会 セウォル号惨事後の2年5か月の真実」が9月4日(日)、生野支部で開かれた。
学習会では、金昌秀(キム・チャンス)韓統連生野支部代表委員が開会挨拶を行った後、金昌範(キム・チャンボム)韓統連生野支部副代表委員が、セウォル号惨事の経過と遺族の闘いについて報告を行った。
金副代表はまず、セウォル号惨事の発生原因について船体の安全管理の問題を指摘し、「船体が老朽化しているにもかかわらず建て増しをしたり、出港当時は過積載をしていたことが惨事を招いた」と述べるとともに、惨事後の問題として「船長が先に船を離れるなどのモラルの問題や、海洋警察、朴槿恵大統領の不作為が助けられる命を助けられなかった」と語った。
続いて、真相究明及び責任者処罰、再発防止を求める遺族たちの闘いを画像を通じて紹介しながら、「遺族たちは署名運動、断食闘争など様々な闘いを通じ、国会で“セウォル号惨事特別法”の制定をかち取ったが、朴槿恵政権=セヌリ党の妨害によって、現在でも真相究明などは実現せず、そればかりか遺族が活動期間の延長を求めているセウォル号惨事特別調査委員会の活動期限を、9月30日までと制限している」と朴槿恵政権を強く批判し、「遺族たちの闘いに連帯して、真相究明、責任者処罰、再発防止の声をあげていこう」と訴えた。報告終了後は、活発な質疑討論を行い、学習会は終了した。 -
光復71周年在日韓国人関西集会:
平和・統一の実現のために、韓国民衆と共に闘おう!【2016/08/14】
日本帝国主義から解放されて71周年を迎え、韓統連関西協議会主催で「光復71周年 祖国の平和と自主統一のための在日韓国人関西地域集会」が8月14日(日)、尼崎中小企業センター(兵庫県尼崎市)で開かれた。
集会では、崔孝行(チェ・ヒョヘン)韓統連兵庫本部代表委員が主催者挨拶を通じ「わが民族は71年前に植民地支配から解放されたが、直後に米国の支配によって祖国の南側では真の独立をかち取ることができなかった。そして、その状態は現在も継続している」と述べ、「1日も早く自主権を回復して、平和統一を実現できるよう共に闘っていこう」と語った。
次にサード韓国配備撤回闘争など、この間の韓国民衆の闘いをまとめた映像資料が上映された後、李俊一(イ・チュニル)韓青大阪府本部委員長が、8月12日に行った駐日米国大使館、韓国大使館抗議行動の報告を行った。
続いて集会では、朴明哲(パク・ミョンチョル)韓統連中央本部総務次長が情勢講演を行った。朴次長は講演を通じ「韓米両政府が韓国内にサードを配備する目的として、北朝鮮の核・ミサイルから韓国国民を守るためと主張しているが、実際にはグアムや米国本土をミサイル攻撃から守るため」と指摘するとともに、「韓国に配備されれば、配備に強く反対している中国との関係も悪化し、韓国経済にも悪影響を与える」と語った。
そして、8月22日から実施されている韓米合同軍事演習についても「朝鮮半島の戦争の危機が極度に高まる」とし、「サード配備撤回、平和統一の実現を訴え闘っている韓国民衆と固く連帯して、私たちも闘っていこう」と訴えた。
講演後は、質疑応答と各団体代表の決意表明などが行われ、最後に金隆司(キム・ユンサ)韓統連大阪本部代表委員が閉会挨拶を行い、集会は終了した。 -
駐日米国大使館・韓国大使館抗議行動:
サード配備撤回などを求め、全国の仲間と共に抗議行動を行う【2016/08/12】
朴槿恵政権が国民を無視して、米国と結託しサード配置を決定、8月から韓米合同軍事演習を強行することに対し、韓統連・韓青・民主女性会・学生協は8月12日(金)、東京の駐日米国大使館前と韓国大使館前で抗議行動を行い、韓統連大阪本部のメンバーも参加した。
日本各地から集まった韓統連の代表30余人は、事前に米国大使館側に抗議行動について連絡して了解を得ていたが、警察40余人が抗議団を阻止し、代表3人だけ通行を許可すると強弁した。粘り強い交渉の末、10人の代表団が大使館前で抗議行動するとともに、他のメンバーは大使館から離れた場所ではあったが、代表団とともに「サード韓国配備決死反対」「韓米合同軍事演習中止」「朝鮮戦争の平和協定締結」などを要求し、1時間にわたり抗議行動を行い、代表団はオバマ大統領に送る抗議文を米国大使館政治部の担当官に伝達した。
引き続き、韓国大使館に抗議行動を展開したが、警察は再び抗議団を阻止しようとした。警察との交渉の末、5人ずつで抗議行動をすることになった。
抗議行動では警察が取り巻く中、大使館に向かって「朴槿恵政権退陣」「サード韓国配備決死反対」などと書かれた横断幕とプラカードを掲げながらシュプレヒコールを叫び、朴大統領に対する抗議文を朗読するなど、2時間にわたり抗議行動を行い、最後に抗議文を韓国大使館側に伝達した。 -
韓統連生野支部定期学習会:
朝鮮半島の核問題について活発な意見交換を行う【2016/08/07】
韓統連生野支部は8月7日(日)、生野支部事務所において支部会員や日本の友人たちが参加する中、「朝鮮半島の平和実現のために②-朝鮮半島の核問題とその本質」と題した学習会を開いた。
この学習会は、今日の緊迫した朝鮮半島情勢を理解する下地作りのため準備された。最初に金昌秀(キム・チャンス)生野支部代表委員から挨拶に併せ、今回の韓国星州へのサード(米国による高高度ミサイル迎撃システム)配備について述べられ、続いて金昌範(キム・チャンボム)社会部長より本題についての報告が行われた。
報告では、①朝鮮戦争休戦後、米国が朝鮮半島への核兵器配備を始めた経緯とその意味、②米国が1991年から指摘した北朝鮮の核疑惑に始まり、今年1月の北朝鮮による水爆実験に至るまでの主に朝米関係と、そうした経緯に関わる背景と理由について報告と説明がなされた。
そして導き出された結論として ①朝鮮半島における核戦争の脅威は米国の核配備から始まった。②米国が「北朝鮮の核疑惑」を取りざたし始めた当時、北朝鮮に核兵器開発の意思はなく、むしろ南北間は軍事緊張緩和と和解の方向に進み始めていた。③さらに米国の対北敵視政策と覇権実現の意図と行動が北朝鮮からの対抗措置をもたらし、ついには北朝鮮が自主権を守るため核兵器開発に踏み切った。④朝鮮半島の軍事緊張をなくし平和確立へと動き出す唯一の契機は、朝米間の対話を通じた米国の敵視政策の解除のみであり、南北海外の自主的平和統一運動がその方向づけに大きく資するなどと述べられた。
報告後は長時間にわたって意見交流が行われ、多くの参加者たちからも平和実現に向けた実践的意思が語られた。 -
日韓平和連帯7・27集会:
朝鮮半島の平和協定締結に向け、韓日民衆が力を合わせよう!【2016/07/27】
朝鮮戦争停戦協定締結から63年を迎え、日韓平和連帯主催で「朝鮮戦争停戦協定から63年 停戦協定を平和協定にかえよう 東アジアの平和に向けて」が7月27日(水)、エルおおさか(大阪市中央区)で開かれた。
集会では、日韓平和連帯共同代表の服部良一さんが開会挨拶を行った後、韓国ゲストとして招いた反戦平和国民行動執行委員長のキム・ウンジンさんが講演を行った。
キムさんは講演の初めに、韓米当局が韓国内にサードを配備することに対して「韓国にサードが配備されれば、朝鮮半島の軍事緊張がより高まるだけだ」と述べ、韓米両国が進めるサード配備の即時撤回を主張した。
そして、「今、韓国内では“サード反対!停戦協定を平和協定に!”というスローガンが叫ばれるなど、平和協定に対する関心が高まっている」と述べながら、「平和協定締結を実現させる運動は、朝鮮半島の平和を安定させる力をつける運動だ」とし、「平和協定の締結は、東アジアの平和のためにも必ず実現しなければならない。そのためには韓日民衆連帯運動がとても重要だ」とし、「韓日民衆が力を合わせ、朝鮮半島の平和協定締結、東アジアの平和を実現させよう」と訴えた。
キムさんの講演後は、日韓平和連帯共同代表の山元一英さんが、戦争法の廃止と戦争をさせない総がかり行動の取り組み」の報告を行い、関西で取り組まれた多様な安保法制(戦争法)廃止運動を紹介しながら、「この間の特徴として、青年をはじめ各界各層で戦争法廃止運動が取り組まれたこと」と述べ、「この特徴を活かし、継続して戦争法廃止運動を取り組んでいこう」と訴えられ、この日の集会は終了した。 -
韓統連セミナー:
情勢講演と活発な質疑討論を通じ、朝鮮半島情勢の認識を共有する!【2016/07/17】
軍事緊張が継続する朝鮮半島情勢と4月に行われた韓国総選挙以降の政局及び民衆運動の動きについて分析と認識を共有するため、韓統連大阪本部主催で「韓統連セミナー 朝鮮半島情勢と韓国政局の展望」が7月17日(日)、KCC会館(大阪市生野区)で開かれ、韓統連大阪本部会員、地域同胞などが参加した。
セミナーでは、金隆司(キム・ユンサ)韓統連大阪本部代表委員が主催者挨拶を通じ「朝鮮半島の軍事緊張は例年にないほど高まっており、現在も継続している。特に7月、韓米両国は高高度ミサイル防衛システム(サード)の韓国配備を正式に決定し、配備地域の星州(ソンジュ)地域住民などから猛反発を受けている」と述べ、「軍事的緊張を高めるのではなく、和解と平和を実現するためにはどうしたら良いかなどについて、深い討論をしていきましよう」を語った。
次に、金昌五(キム・チャンオ)韓統連大阪本部副代表委員が「4・13総選挙後の韓国社会と朝鮮半島情勢の展望」をテーマに講演を行った。
金副代表は最初に4月の韓国総選挙結果について「朴槿恵政権の3年間の失政に対して、民衆が厳しい審判を下した」と評価するとともに、「それにもかかわらず朴槿恵大統領は▲セウォル号特別調査委員会の強制終了、▲ハン・サンギュン民主労総委員長の拘束及び重刑判決など、民意を全く無視した政策を継続している」と指摘した。
続いて、7月8日に電撃的に発表されたサードの韓国配備について「韓米両国は配備目的を北朝鮮の脅威から国民を守るためとしているが、真の目的は米国の軍事戦略に伴う中国・ロシアのミサイルを防衛するため」と述べ、「サードの配備は朝鮮だけでなく、中国・ロシアも猛反発している。今後、朝鮮半島が韓米日3ヶ国 対 朝中ロ3ヶ国の新冷戦対立の最前線になっていく」と憂慮を露わした。
そして、朝鮮が8月15日の光復(解放)71周年を機に「朝鮮半島の平和と自主統一のための南・北・海外諸政党・団体・個別人士の連席会議」開催提案について「朝鮮半島の平和と統一を実現するうえで、非常に重要な提案であり、必ず実現・成功させなければならない」と語った。
講演終了後は、活発な質疑応答が行われ、最後に李鐵(イ・チョル)韓統連大阪本部常任顧問が閉会挨拶を行い、韓統連セミナーは終了した。 -
学生協第26期定期総会:
様々な交流事業を企画・実施して、組織の拡大・発展をかち取ろう!【2016/06/26】
在日韓国人学生として祖国の平和統一の実現に向けた活動をしている在日韓国人学生協議会の「第26期定期総会」が6月26日(日)、生野区民センター(大阪市生野区)で開かれた。
総会では民衆儀礼が行われた後、康帝洙(カン・チェス)学生協会長が挨拶を行い、「昨年は光復節70周年を記念してピョンヤンで開かれた民族統一大会に参加することができ、また他の在日同胞学生組織との交流を深めるなどの成果を獲得し、非常に有意義な年でした」とし、「今日の総会で学生協がより躍進していくための活発な討論を通じ、今年度の活動方針を確認していこう」と語った。
次に、激励辞を金隆司(キム・ユンサ)韓統連大阪本部代表委員が、連帯辞を金承民(キム・スンミン)韓青中央本部委員長が述べた後、孫亨根(ソン・ヒョングン)韓統連中央本部議長などからの祝賀メッセージが紹介された。
そして議案審議へと移り、2015年度活動総括案及び決算報告、2016年活動方針案が提案され、特に今年度の活動方針では▲8月から定期的にウリ歴史学習会の開催、▲冬のキャンプをはじめ様々な交流企画を準備して学生協内部の結束を強めるなどが提案され、他の議案も含め満場一致で採択された。
その後、康帝洙前会長が第26期学生協会長に、金里紗(キム・リサ)前副会長と新たに丁悠瑪(チョン・ユマ)前執行委員が副会長に選出されるなど任員改選が行われるとともに、康帝洙会長から継続して執行委員に金一輝(キム・イリ)君と新たに執行委員として安未紗(アン・ミサ)さんが紹介され、参加者から温かい拍手が送られた。
康帝洙会長は就任挨拶を通じ「学生協が在日同胞学生のための、朝鮮民族のための組織となっていけるよう同志たちと切磋琢磨しながら頑張っていきます」と述べ、最後に安未紗新執行委員が力強い決意表明を行い、学生協第26期定期総会は終了した。 -
無償化連絡会・大阪 田中宏先生講演会:
日本政府の不当性を明確にし、無償化適用などをかち取ろう!【2016/06/11】
朝鮮高級学校への高校無償化制度適用を求める裁判闘争が進行する中、「朝鮮高級学校無償化を求める連絡会・大阪 田中宏先生講演会」が6月11日(日)、東成区民センター(大阪市東成区)で開かれた。
講演会では、大阪朝鮮高級学校舞踊部による「小太鼓の舞」が披露された後、一橋大学名誉教授の田中宏さんが講演を行った。
田中さんは講演を通じ「日本は敗戦後、歴史認識の歪みを正せないでいることが、今日の在日外国人に対する差別政策に繋がっている」と指摘し、「あらゆる法令に於いて諸権利を“国民”に限定する一方、納税に関する義務については“居住者”と使い分けてきた方便が、昨今の高校無償化制度除外や補助金不支給に際しての整合性を欠いた不当な根拠にも通底している」と語った。
そして「2度にわたる強制閉鎖令を受けても生き続けてきた朝鮮学校の歴史は、在日の権利闘争の歴史」と述べ、「裁判が山場を迎え、参加者の皆さんの力強い闘いで民族教育を守り抜こう」と訴えた。
講演後は、大阪府による朝鮮学校補助金停止に対する裁判闘争の報告、日本政府による高校無償化適用除外に対する裁判闘争の報告などが行われ、最後に丹羽雅雄弁護士が閉会挨拶を行い、講演会は終了した。 -
連帯フェスタ2016:
韓青がサムルノリを披露し、朝鮮半島の平和をアピールする【2016/04/24】
韓統連大阪本部と韓青大阪府本部が実行委員会構成団体となっている「連帯フェスタ2016-輝く未来へ、みんなの笑顔が平和の証-」が4月24日(日)、万博記念公園お祭り広場(吹田市)で開かれ、多くの在日同胞・日本人が参加した。
連帯フェスタでは毎年、多彩な舞台演目が披露され、今年も渡辺千賀子さんによるフォークソング、子ども向けのキャラクターショー、ワタナベフラワーやMINMIによるライブなどが行われ、会場の雰囲気を盛り上げた。
そうした中、韓青大阪府本部・京都本部のメンバー合同のサムルノリが披露され、参加者から温かい拍手が送られた。演奏終了後、李俊一(イ・チュニル)韓青大阪府本部委員長が「今、朝鮮半島では韓米の軍事演習が行われ、軍事緊張が高まっています。私たちは今日参加されている皆さんとともに、朝鮮半島をはじめ日本、東アジアの平和の実現に向けて、これからも頑張ります」とアピールを行った。
舞台演目の他に連帯フェスタでは、ビール・ホルモン焼き・焼きそば・から揚げ・かき氷などの出店が並ぶとともに、子どもに大人気のフワフワドーム、ストラックアウトなど子どもコーナーが設けられ盛況だった。また会場では、沖縄の辺野古新基地建設問題などを訴えるパネルが展示され、参加者の目を引くなど、大人も子どもも楽しい一日を過ごした。 -
韓統連生野支部連続セミナー第3回:
わが民族同士、力を合わせ第2の6・15時代を切り開こう!【2016/04/17】
韓統連生野支部が2月から始めた連続セミナーの最終回として、「韓統連生野支部連続セミナー第3回 第2の6・15時代をきり開くとは?」が4月17日(日)に韓統連生野支部で開かれた。
セミナーでは最初に、九州地方で発生した震災で犠牲になった方々への黙とうが行われた後、金昌秀(キム・チャンス)韓統連生野支部代表委員が「第2の6・15時代をきり開くとは」をテーマに報告を行った。
金代表は報告を始める前に、4月13日に実施された韓国の総選挙結果について「生野支部連続セミナーの第1回は“朴槿恵・セヌリ党執権の3年間を問う”というテーマだったが、今回の選挙は、まさしく韓国民衆が反統一・反民主的な政策を3年間とり続けた朴槿恵・セヌリ党に審判を下した結果だ」と語った。
続いて報告では、1945年の解放直後から現在に至るまでの歴代政権の統一政策と民衆の闘いについて紹介しながら、「朴正煕独裁政権をはじめ過去の独裁政権は統一を語りながらも、真に統一を望む民衆を弾圧していった」と指摘した。
そして「2000年6月に開かれた金大中(キム・テジュン)大統領と金正日(キム・ジョンイル)国防委員長との南北首脳会談で発表された6・15共同宣言は、統一問題をわが民族同士で力を合わせ、自主的に解決していくことに合意し、以降、南北の和解・交流事業が進展した」と述べるとともに、「朴槿恵政権に6・15共同宣言を履行する意思はなく、逆に南北の軍事緊張を煽っている」とし、最後に「祖国統一は民族の死活問題であり、解放直後から継続する米国の軍事的・政治的支配をはねのけ、民族同士が統一の実現に進むことが第2の6・15時代を切り開くこと」と語った。
報告後は、活発な討論が行われ、セミナーは終了した。 -
イラク開戦13周年反戦・平和集会:
稲嶺進 沖縄県名護市長が、辺野古新基地建設の阻止を訴える!【2016/03/27】
「イラク開戦13周年 廃止しよう!戦争法、とめよう!新基地建設関西集会(主催:同実行委員会)」が3月27日(日)、中之島中央公会堂(大阪市北区)で開かれ、在日同胞、日本の労働組合・市民団体会員など1500余名が参加した。
集会では開会挨拶、連帯挨拶に続き、沖縄県名護市長である稲嶺進さんが講演を行った。稲嶺さんは講演を通じ「日本政府はこの間、辺野古新基地建設を推進するために、沖縄振興策として多額のお金をバラまいたが、お金のほとんどは公共事業という名で一部のゼネコンなどが使っているだけで、沖縄県民の生活は豊かになっていない」と日本政府の政策を批判した。そして「私は単に新基地建設反対ではなく、新基地を絶対作らせないという強い意志を持って闘う」と述べ、「平和を守るために共に闘っていこう」と訴えた。
次に、講演1としてジャーナリストの青木理さんが舞台に上がった。青木さんは「安倍政権は4月28日を主権回復の日と定め、天皇陛下万歳と叫んだが、沖縄にとっては米軍の占領が合法化された屈辱の日であり、安倍政権は最低限の配慮・教養もない政権だ」と述べながら「新基地建設を阻止し、きれいな沖縄の海を守ろう」と語った。
その後、集会では稲嶺さんと青木さんの対談などが進行され、集会終了後はデモ行進を行い、道行く人々に「戦争法の廃止」などを訴えた。 -
連帯の夕べ:
日韓民衆連帯運動をより発展させ、朝鮮半島の平和統一を実現しよう!【2016/03/20】
日韓民衆連帯運動のより一層の発展に向けて、韓統連大阪本部主催で「連帯の夕べ」が3月20日(日)、ぱだん(つるはし交流ひろば)で開催され、多くの在日同胞、日本の労働組合・市民団体代表などが参加した。
連帯の夕べは1部・2部形式で進行され、第1部では金隆司代表委員が主催者挨拶を行った後、孫亨根韓統連中央本部議長が「朝鮮半島の自主化と日本」をテーマに記念講演を行った。
孫議長は講演を通じ「朝鮮はイラクやリビアなどの国が米国によって自主権を奪われ、国家が崩壊した結果を見ながら、自国の自主権を守るために限定された防衛費の中、最も効果的な兵器として核・ミサイルの開発をしている」と指摘した。
そして「現在、史上最大規模の韓米合同軍事演習が朝鮮半島で進行されており、米国は核兵器をちらつかせ朝鮮への軍事的圧力を強化している」と述べ、「朝鮮半島の平和統一を望む韓日民衆が団結して、軍事演習の中止、平和協定締結のため朝米対話の実施を訴えていかなくてはならない」と主張した。
第2部の懇親会では、食事を交えながら各テーブルで親睦と交流が深められ、そして、各団体代表からのスピーチでは、韓統連大阪本部と共に日韓連帯運動の強化・発展に向けて運動を進めていく決意などが語られた。
また、昨年ソウルで開かれた第1次民衆総決起大会の状況を伝える映像資料が上映されるとともに、短歌と沖縄三線の演奏も披露され、最後に姜明寿(カン・ミョンス)副代表委員が閉会辞を述べ、連帯の夕べは終了した。 -
韓統連大阪本部活動者会議:
情勢認識を共有し、2016年事業計画を確認する【2016/03/20】
昨年1年間の韓統連大阪本部の事業総括と2016年度事業計画を論議・確認する「韓統連大阪本部第14期第1回活動者会議」が3月20日(日)、ぱだん(つるはし交流ひろば・大阪市生野区)で開かれた。
活動者会議では金隆司(キム・ユンサ)韓統連大阪本部代表委員が主催者挨拶を行い、「今日の活動者会議は2月の韓統連中央委員会で確認した▲朴槿恵・セヌリ党政権を退陣させよう、▲第2の6・15時代をきりひらこうなど5項目の運動方針を、大阪の地でどのように具体的に推進していくのかを論議・確認する場です」と述べ、「皆さんと活発な討論を通じ、今年の事業計画を確認していきましよう」と語った。
次に、孫亨根(ソン・ヒョングン)韓統連中央本部議長が「現在、韓米合同軍事演習が行われており、朝鮮半島の軍事緊張は極度に高まっている」と述べながら、「このような厳しい情勢の中、韓統連が朝鮮半島の平和と統一を訴えて運動することはとても重要であり、韓統連大阪本部もより積極的な活動を展開してほしい」と挨拶した。
続いて、崔誠一(チェ・ソンイル)事務局長が2015年度事業総括案を行い、金昌五(キム・チャンオ)副代表委員が情勢報告を行った。特に情勢報告では▲北朝鮮が水爆実験を実施した背景、▲韓国・米国・日本が中心に行っている制裁強化の問題、▲米国による危険千万な戦争瀬戸際政策などについて報告され、認識を共有した。
そして、2016年度事業計画案が崔誠一事務局長から提案され、▲韓統連セミナーの開催、▲春季と秋季のバーベキュー大会開催、▲「週刊韓国ニュース」の普及活動などの事業について討論して、事業総括案と共に採択された。
その後、趙暎和(チョ・ヨンファ)韓青大阪府本部常任委員、金昌範(キム・チャンボム)韓統連大阪本部常任委員が力強い決意表明を行い、最後に金昌秀(キム・チャンス)副代表委員が閉会挨拶を行い、活動者会議は終了した。 -
韓統連生野支部連続セミナー第2回:
韓国進歩勢力の歴史と課題について学ぶ【2016/03/06】
韓統連生野支部主催による2016連続セミナー第2回「韓国進歩勢力の歴史」が3月6日(日)、韓統連生野支部で開かれ、生野支部会員などが参加した。
セミナーでは、金昌秀(キム・チャンス)韓統連生野支部代表委員が主催者挨拶を行った後、金昌範(キム・チャンボム)副代表委員が報告を行った。金昌範副代表は最初に、自身が考える「進歩勢力(運動)とは何か」について、「民衆の人間的尊厳に基づいた生を侵害する韓国社会の根本的な矛盾を見据え、その克服のために民衆とともに闘う集団や運動」と説明した。
続いて、祖国の解放後から現在に至るまでの歴史と、その時代ごとの進歩団体・個人の活動を振り返りながら「解放直後から現在まで、韓国では多くの進歩的団体・個人が民族のため、祖国のために運動を進めてきたが、歴代独裁政権が"北のスパイ"とデッチ上げ、国家保安法によって弾圧された」と述べ、最後に今日の韓国進歩勢力の課題について、進歩政党として誕生した統合進歩党に対する朴槿恵政権による徹底した「従北」攻撃と党内の分裂などを指摘しながら、「反北イデオロギーを克服することと、より民衆に依拠して運動を推進することが重要」と語った。
報告終了後は、参加者同士の活発な討論が行われ、第2回セミナーは終了した。 -
日韓平和連帯結成の集い:
日韓民衆連帯運動で朝鮮半島・東アジアの平和を実現しよう【2016/02/23】
大阪における東アジアの平和実現に向けた恒常的組織として「戦争法の廃止と朝米平和協定の締結で東アジアの平和を実現しよう!日韓平和連帯結成のつどい」が2月23日(火)、エルおおさか(大阪市中央区)で開かれた。
集いでは、日韓平和連帯共同代表の山元一英さんが主催者挨拶を行った後、日韓平和連帯事務局長の垣沼陽輔さんが経過報告と役員人事を提案して確認され、続いて、韓国ゲストとして招請した戦争反対平和実現国民行動共同代表の韓忠穆(ハン・チュンモク)さんが記念講演を行った。
韓さんは講演で「韓国では3月7日から大規模な韓米合同軍事演習が実施され、演習中、米軍の核兵器搭載可能な様々な兵器が投入され、朝鮮半島の軍事的緊張が一気に高まる」と危険性を指摘するとともに、「米国は北朝鮮の水爆実験などを利用して、韓国に対中国・ロシアを念頭に置いたサード(高高度ミサイル防衛システム)の配備を進めている」とし、「サードが配備されれば、韓国は中国からの経済的報復などを受ける可能性が高い」として、サードの配備を強く批判した。そして「現情勢は、韓米日対朝中ロという東アジアにおける新冷戦状況になっている」と述べながら、「新冷戦ではなく、東アジアの平和を実現するために今日、日韓平和連帯を結成したことは、非常に大きな成果だ」と語った。その後、集いでは日韓平和連帯共同代表である服部良一さんが特別報告を行い、最後に、日韓平和連帯顧問の永久睦子さんが閉会挨拶をして結成の集いは終了した。 -
駐日米国大使館抗議行動:
朝鮮半島の軍事緊張を極度に高める韓米合同軍事演習を中止せよ【2016/02/22】
韓米合同軍事演習「キー・リゾルブ」「フォール・イーグル」が3月7日から実施されると発表されたが、これに対して韓統連は2月22日(月)、駐日米国大使館前で軍事演習の即時中止を求める抗議行動を行った。
参加者ら30余人は米国大使館前で横断幕とプラカードを掲げ、▲韓米合同軍事演習「キー・リゾルブ」「フォール・イーグル」の中止▲対北敵視政策の放棄と朝鮮半島と東アジアの緊張激化策動の中止▲平和協定締結のための北朝鮮との対話に乗り出せなどのスローガンを叫んだ後、孫亨根(ソン・ヒョングン)韓統連中央本部議長が要請書を米大使館に向かって朗読した。
要請書では、北朝鮮を標的にした「作戦計画5015」に沿って核兵器を動員して展開される大規模な韓米合同軍事演習は、朝鮮半島の軍事緊張を極度に高め、一触即発の危機を引き起こしかねないと指摘するとともに、朝鮮半島の平和実現のためには停戦協定を平和協定に転換することが急がれると主張。北朝鮮は「軍事演習中止・核実験中止」の同時履行提案など対話の門戸を開いているとして、対話の推進だけが朝米関係改善の道であると強調した。
米国政府に対する要請書は、孫亨根議長が米国大使館のユ・ドニー一等書記官に手渡した。ユ氏は「必ず米国政府に伝達する」と約束した。 -
韓統連第15期第1次中央委員会:
活発な討論を通じ、2016年運動方針などを確認する【2016/02/21】
韓統連第15期第1次中央委員会が2月21日(日)韓国YMCA(東京都)で開かれ、韓統連大阪本部をはじめ全国の仲間が参加した。
中央委員会では孫亨根(ソン・ヒョングン)韓統連中央本部議長が挨拶を通じ「昨年末の韓日外相による日本軍“慰安婦”問題をめぐる合意をはじめ現在、朝鮮半島情勢は激動している」と述べながら、「こうした情勢のもと、どのように対応して運動を推し進めるか真摯な討論を通じて、確認していこう」と語った。
次に▲維新独裁を復活させた朴政権を退陣させよう▲第2の6・15時代をきり開こう▲米国は北朝鮮に対する敵視政策を撤回しろなど6項目の運動総括案が提案され、質疑討論を経て採択された。
続いて▲政策のすべてが破綻した朴槿恵・セヌリ党政権を退陣させよう▲反米・反戦平和運動を展開し、朝米平和協定を締結させようなど5項目からなる2016年度運動方針案と上半期事業計画案が提案され、活発な討論を経て採択された。あわせて特別決議文「米国は韓米合同軍事演習を中止し、平和協定締結のための対話に乗り出せ」が採択された。
そして、各団体代表から決意表明が行われ、最後に全体でスローガンを唱和し、中央委員会は終了した。その後、同会場で団結の集いが開かれ、参加者間の親睦と交流、2016年度運動方針を力強く展開することを確認した。 -
韓統連生野支部2016連続セミナー:
不正選挙で誕生した朴槿恵政権の3年間を問う【2016/02/14】
4月に韓国国会議員選挙が行われる中、韓統連生野支部主催で「生野支部2016連続セミナー第1回 朴槿恵政権とセヌリ党の3年間を問う」が2月14日(日)、韓統連生野支部で開かれた。
セミナーでは、金昌秀(キム・チャンス)韓統連生野支部代表委員が主催者挨拶を行った後、金昌範(キム・チャンボム)生野支部副代表委員が情勢報告を行った。
金副代表委員は、朴槿恵政権の誕生から現在までの主な情勢を報告しながら、「朴槿恵大統領は、国家情報院を中心にした不正選挙によって当選した」と指摘するとともに、「大統領選挙の際に掲げた公約①分配重視②雇用創出③福祉充実は何一つ実現されていなく、逆に▲セウォル号惨事で表れた無責任性、▲北朝鮮の水爆実験などを利用した南北の軍事緊張を煽る姿勢など、どれも反民族・反民衆的政策をとり続けている」と語った。
そして、4月の国会議員選挙で朴槿恵政権=セヌリ党を審判するためには「民衆に依拠した政治勢力の結成と、院内外を通じた反朴槿恵=反セヌリ党の闘いが重要だ」と述べ、「そのような意味で2月13日に創党準備委員会が発足した、民衆政治連合(2月27日に民衆連合党として正式に創党)の役割に期待することができる」と語った。
報告終了後は、活発な質疑応答と討論が行われ、セミナーは終了した。 -
コリアン青年フォーラム2016:
多くの在日同胞青年学生が集い、「コリアン青年フォーラム2016」開催【2016/01/23】
「コリアン青年フォーラム2016」が1月23日(土)、大阪国際交流センターで開催されました。
在日韓国青年同盟と在日韓国人学生協議会が主催した本行事は、日本の中で蔓延している「ヘイトスピーチ」に対して、在日同胞青年がどのようにとらえ、立ち向かっていくのかをテーマにし、講演会やディスカッションを開催しました。当日は韓青・学生協の青年学生たちはもちろん、ヘイトスピーチに関心のある多くの青年たちが参加し、盛況の中で始まりました。
金承民(キム・スンミン)韓青委員長の主催者挨拶の後、メインイベントの金昌五(キム・チャンオ)韓統連青年学生育成委員長による講演が行われました。
講演では、現在日本に蔓延する「ヘイトスピーチ」が偶発的に発生したものではなく、植民地支配や分断の影響を色濃く受けているということ、また、それを克服するために在日同胞青年は民族的主体性をもって生きていくことが重要であると語られました。質疑応答も活発に行われ、想定した時間では到底足りないほど討論が白熱しました。
その後、講演を受けたての青年たちによるディスカッションが行われました。韓青大阪本部からは高愛子(コ・エジャ)さんと柳秀根(ユ・スグン)君が壇上に上がり、それぞれヘイトスピーチに対する考えや自らが在日同胞としてどう生きていくのかということを主張しました。
また3月に予定している「コリアンユースフェスティバル」の紹介や「アリランプロジェクト」による律動披露など、青年たちによる生き生きとしたパフォーマンスに会場は大いに盛り上がりました。
終了後、近くの韓国料理店で交流会を開催しました。参加者からは「自分の生き方を考えるきっかけになった」など意欲的な感想が飛び交いました。その後も盛り上がったメンバーは韓青大阪本部に場所を移して翌日の朝まで熱心に語り合いました。
翌日24日、学生協の主催で生野フィールドワークが行われました。講師に李俊一(イ・チュニル)韓青中央本部副委員長を招へいし、同胞青年学生を中心に20名が参加しました。
フィールドワークは前日の講演に沿う形で進行され、まず始めに古代の朝鮮と日本の友好関係を示す史跡の御幸森神社とつるの橋跡を訪れました。その後、植民地支配を契機に大阪の地に在日朝鮮人が定住するようになった経緯の解説を受け、朝鮮学校やコリアタウンを見て回りました。フィールドワークでは生野区出身で韓青大阪盟員の張智久(チャン・チグ)君も、同胞密集地域で生まれ育ったエピソードを語り盛り上げてくれました。最後に鶴橋駅近くの国際市場を見て回り、韓国料理屋で昼食をして、参加者らは来たる3月の第52回冬期講習会での再会を約束し、それぞれ帰路につきました。 -
ウリ民族同士成人祝賀会:
新成人者を祝賀し、新年会で大いに盛り上がる【2016/01/17】
新成人者を祝賀し、今後も共に民族的に生きていくことを共有する場として、韓青関西地方協議会と学生協の共催で「ウリ民族同士成人祝賀会」が1月17日(日)、KOKOカフェ(大阪市東淀川区)で開かれた。
成人祝賀会では第1部として伝統成年式が行われた。伝統成年式とは、高麗時代からその端を発する朝鮮民族の伝統的な成人式で、子どもの衣服を脱ぎ、成年期の服装を着ることで、肉体的な成熟だけでなく、精神的な成熟を強調し、真の大人としての品格を備える儀式だ。
伝統成年式終了後は、金隆司(キム・ユンサ)韓統連大阪本部代表委員が祝辞を通じ「成人者の皆さん、おめでとうございます。大人とは、何か問題が起こった時、その問題の原因は何なのか、しっかり見極め解決するために考え、行動する人です」と述べながら、「私たちの周辺では様々な問題・課題がありますが、一つを一つをしっかり見極め、幸福な人生を歩めるよう頑張ってください」と語り、成人者に記念品を贈呈した。
そして、成人者各自から「これまで民族的に育てて頂いた両親や韓青の先輩・仲間に感謝しながら、一人の大人として頑張りたい」、「まだまだ未熟なところが多いが、何事にもあきらめず、しっかりと自立した大人になります」といった決意表明が行われ、参加者全員の温かい拍手で確認した。
続けて第2部では新年会が行われ、金承民(キム・スンミン)韓青中央本部委員長が乾杯挨拶を行った後、食事を交えながら親睦と交流の時間がもたれた。
また新年会では、パソコンを活用したゲーム企画が進行され、大いに雰囲気が盛り上がり、その後、韓青・学生協の今後の活動紹介が行われ、最後に全体記念写真を撮って終了した。 -
2016年 本部・支部で新年会開催:
今年の決意を確認するとともに、親睦と交流を深める【2016/01/10・/11】
2016年を迎え、「韓統連生野支部新年会」と「韓統連・韓青大阪本部支部常任委員合同新年会」が開催された。
最初に、韓統連生野支部主催による「新年会だよ 全員集合!」が1月10日(日)、韓統連生野支部(大阪市生野区)で開かれ、生野支部会員・地域同胞など多数が参加した。
生野支部事務所が移転し、新しい事務所で行われた新年会では、金昌秀(キム・チャンス)生野支部代表委員が主催者挨拶を通じ、事務所を移転した経緯を報告しながら「生野地域における自主・民主・統一運動の拠点として、多くの在日同胞が集う事務所にしていこう」と語った。
次に、孫亨根(ソン・ヒョングン)韓統連中央本部議長の挨拶が行われた後、李鐵(イ・チョル)韓統連大阪本部常任顧問が乾杯挨拶を行い、食事・歓談へと移った。歓談ではカモ鍋を食べながら、各テーブル賑やかに親睦と交流が深められた。
その後、金正樹(キム・ジョンス)生野支部組織次長が、パソコンを活用して「2015年韓統連生野支部の活動を振り返る」を上映するとともに、新年会参加者から今年の抱負などのスピーチが行われた。そして、新年会の最後にはジャンケン大会が行われ、賞品の獲得に向け大いに盛り上がり、最後に金昌範(キム・チャンボム)生野支部副代表委員が閉会挨拶を行い、生野支部新年会は終了した。
続いて、「韓統連 韓青大阪本部支部常任委員合同新年会」が1月11日(月)、がんこ桃谷店(大阪市生野区)で開かれた。
合同新年会では、金隆司(キム・ユンサ)韓統連大阪本部代表委員が乾杯挨拶を行い「年末年始にかけて韓日の日本軍“慰安婦”問題に対する合意、朝鮮の水爆実験と情勢が動いている。特に水爆実験後は韓米日の政府、各種マスコミが大騒ぎして朝鮮への制裁強化などを訴えているが、制裁では絶対に問題は解決しない。朝鮮と米国が対話をしなければ解決しない」と述べるとともに、「私たちは当面、4月の韓国総選挙に一人でも多くの在日同胞に選挙登録・投票するよう会員・周辺同胞に訴えていこう」と語った。
その後は食事を交えながら、本部・支部常任委員同士が親睦と交流を深めるとともに、参加者全員から今年の抱負などが語られ、2016年も力を合わせて運動を推進していくことを確認した。