香港=益満雄一郎
2017年3月27日22時46分
香港の若者らが行政長官選挙の普通選挙化を求めた2014年のデモ「雨傘運動」で活動した9人が27日夜、警察当局の要請に応じて出頭した。近く公衆妨害罪などで起訴され、30日に裁判が始まる見通し。26日の長官選で当選した林鄭月娥(キャリー・ラム)氏が「社会の亀裂の修復」を訴えたばかりということもあって、民主派などは強く反発している。
香港メディアによると、9人は戴耀廷・香港大副教授ら運動を呼びかけた3人のほか、デモに参加した当時の学生団体幹部ら。
雨傘運動で活動した羅冠聡・立法会議員は「このタイミングでの起訴は、政府は市民社会に強硬路線をとり続けるということだ」と批判する声明を発表した。林鄭氏は27日の記者会見で、警察の動きについて「事前には知らなかった」としたうえで、「判決が出たら尊重しなければいけない」と語った。(香港=益満雄一郎)
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朝日新聞国際報道部