捜査書類偽造、警部補ら起訴猶予 京都地検「悪質ではない」
宇治署員が2013年に検挙した道交法違反(酒気帯び運転)事件の捜査書類を偽造した問題で、京都地検は27日、虚偽有印公文書作成・同行使容疑で書類送検された男性警部補(45)ら当時、同署交通課と地域課に所属していた警察官5人を起訴猶予処分とした。公判で事実と異なる証言をしたとして、偽証容疑でも書類送検されていた男性巡査(29)も起訴猶予処分とした。
京都地検は「捜査事項を省く意図で、一般人からの通報だった端緒を多目的検問としたが、虚偽部分はその点にとどまり、検挙実績をねつ造するなど悪質なものではない。発覚後は捜査経過を供述し、偽証の点も控訴審での証言で是正され、いずれも懲戒などの処分や措置が取られていることなどを考慮した」としている。
【 2017年03月27日 22時00分 】