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<福島1号機>格納容器底部で高線量 溶融燃料は位置不明

毎日新聞 3/27(月) 21:26配信

 東京電力は27日、福島第1原発1号機・原子炉格納容器で遠隔操作ロボットを使った内部調査(18~22日)のデータを分析した結果、底に近いほど放射線量が上昇する傾向が分かったものの、炉心溶融事故で溶け落ちた核燃料(溶融燃料)は確認できなかったと発表した。

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 東電は今夏にも、炉心溶融した1~3号機について溶融燃料の取り出し方針を決定し、廃炉作業を加速させる方針。ロボット調査を巡っては先月の2号機に続き、今回の1号機でも溶融燃料の位置関係など取り出しに必要なデータは得られておらず、データ不足のまま取り出し方針の検討に臨むことになった。

 東電は、1号機の格納容器に走行用ベルトで動くロボットを投入。先端にカメラや線量計が付いたワイヤを作業用足場から垂らし、汚染水の状況を観測した。18~22日は投入口周辺を調べ、毎時1.5~11シーベルトの放射線を測定。20~22日にかけては溶融燃料があると推定されている容器底部の作業用開口部周辺を測定し、同3~9.4シーベルトだった。

 容器底部全体には砂のような堆積(たいせき)物が広がっており、特に開口部周辺は堆積物があるために底から高さ90センチの地点までしか測定できなかった。溶融燃料がないとみられる地点の線量を同じ高さで比較した場合、開口部付近は線量が高かった。

 1号機では溶融燃料の大半が容器底部にたまった汚染水中に広がっているとみられる。開口部は作業用に設けられている人の出入り口で、東電はそこから溶融燃料が漏れている可能性があるとみている。27日に記者会見した東電福島第1廃炉推進カンパニーの増田尚宏・最高責任者は「今回の結果は方針決定の貴重な判断材料になる」と話した。【柳楽未来】

最終更新:3/27(月) 22:56

毎日新聞

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