3月3日の発売以来、AMDの新CPU「Ryzen」と対応するSocket AM4マザーは好調な売れ行きが続いている。当初はマザーの品不足が深刻だったが、かなり状況は改善しており、月半ばに品薄化が目立ったCPUも上位の「Ryzen 7 1800X」と「1700X」は潤沢かそれに近い数量をストックしているショップは多い。
ただし、一番下の「Ryzen 7 1700」だけは入手困難な状況が続いている。パソコン工房 秋葉原BUYMORE店は「最近は1700が入荷したらAM4マザーがガッと売れるという感じですね。世界的にも1700が特段人気みたいで、なかなか入ってこないところもあります」という。
1700に人気が集中する理由はいくつかあるようだ。パソコンSHOPアークは「クーラーつきで割安なうえ、TDPが65Wなので上位より導入の幅が広いのがありますね」と語る。また、別のショップは「上位に負けないほどOC耐性が高いところが注目されています」とも。
BTOパソコンの分野では、若干の余裕がある様子。ゲーミングBTOマシンを扱う「レベル∞ハブ(パソコン工房 秋葉原イイヤマストア)」では、同CPU搭載モデルが普通に買える状況だった。「ゲーミングとなるとCore iが強いのもありますし、自作とは傾向が変わりますからね。それでもWEBではかなり注文が入っていると聞いています」
なお、この状況は4月上旬には緩和されるとの見方が多い。某ショップは「4月11日にRyzen 5が登場しますし、1700に集中していたニーズが拡散するんじゃないかと思います」と気楽な様子で話していた。
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