dancers' thera-pit -ダンセラ-
FUNBO Method-ファンボメソッド-
★*.・. message from FUNBOMAN .・.*★ 恐いものなんてこの世には何もないよ。それはいつも自分が作り出しているだけなんだから・・・。さあ!心配しないで未来の扉を開けようよ!
FUNBOMAN-ファンボマン-
前章で説明したような理由で、幼い頃からエンターテイメントに特別の思いがあった僕は、
今は亡き母の“男子たるもの三つ四つの顔くらい平気で持ちなさい”の言葉通り、
後先考えずにどこへでも飛び込んでいった。
そんな僕の青春時代は、千葉真一という俳優が主宰していた
「ジャパンアクションクラブ(通称JAC)」で流れていった。
当時のJACは、志穂美悦子(現在は歌手の長渕剛の奥さん)や真田広之などが大人気で
JACの知名度もうなぎ昇りだった。
特に僕の受けた第14期生のオーディションには、6000人の応募者が集まり、
その中から300人ほどが選ばれ研修生となったが、
さらに千葉真一氏(以下・千葉さん)の“JACから真田広之に次ぐスターを育てたい”という思いから、
新たな試みとして、「特訓クラス」という特別なクラスが設けられた。
千葉さん自ら男女20名を厳選し、約10教科に渡る訓練を課せられる。
演技
発声
ジャズダンス
バレエ
タップダンス
パントマイム
空手
器械体操
挙句には女子の新体操まで(笑)。
朝から夜遅くまで毎日である。
幸か不幸か僕もそのメンバーの中にいたが、
ここでの経験は今の自分に大きな手助けとなっていることは間違いない。
ちなみに皆兄弟のような感覚だったが、特にいつも行動を共にしていたメンバーがいた。
その中には、今でこそ有名俳優として活躍するようになった、堤真一もいた。
彼とはいろいろなエピソードがあるが、
僕がいつも他人に語るあいつとの思い出がある(本人はまたそれやといやがるが)。
僕らがまだ20歳そこそこの頃、僕はしょっちゅう当時笹塚にあった、
堤の住む四畳半一間の古~い(あっ、大家さんごめんなさい)アパートに寝泊りしていた。
自慢ではないが、当時僕のほうが仕事も多く、
その日もあるミュージカルのリハーサルに朝早く行かなくてはならなかったが、
毎日の厳しい訓練に加え食べ盛りの若者。困ったことにパン1つ買うのもまま成らない時期だった。
彼は朝早く起きて外に出かけたと思ったら、食パンを片手に帰って来た。
当時、空き瓶をお店に返すと10円、20円の現金がもらえていたが、堤はそこら中の空き瓶を拾い集め、
まだ寝ているお店の人を起して食パンを確保してきた。
そしてそれを焼いて僕に食べさせて送り出してくれた。
あの時のことは今でも忘れない。
そんなこんなの日々を過ごしている頃、僕にある大きなチャンスが舞い込んで来た。
東映の当時の正月映画「激突」だった。
主演は緒方拳、他に松方弘樹、京本正樹そして千葉真一。
東映始まって以来の制作費を投じたアクション時代劇ということでテレビでも始終紹介していました。
緒方さんを含む7人の侍が順番に命を失いながら、小さな子供を城まで届けるという話。
僕の役はなんとその7人のうちの一人。
同じ役どころの中に、やはり今人気の織田裕二君もいた。
織田君も面白い男だった。
裏表が無くまっすぐで、常に積極的で屈託が無い。
京都にいて明日1日休みだという日、一緒にご飯を食べていると、
ピラニアに餌をあげるから帰ると言ってわざわざ東京に帰っていったり、
京都の厳しい床山さん(かつらやメイクを施す場所)に、僕と一緒にいたためか、
“お前もJACか!”
と叫ばれたとき、
“違います!織田裕二です!!”
と胸をはって叫び返していた^^。
映画の中で、最初に死ぬことになる彼のシーンを撮るときのこと、
落馬した彼に、僕が馬上から手を差し出すが、届かずそのまま彼を置き去りにするという設定だった。
ところが「浅利さんも馬から降りて、僕を助けようとしたほうが面白いよね?」と言ったかと思えば、
早速監督に直談判していた。そして結果そのようになった。
いい男だ^^。
その後もさまざまな貴重な仕事をさせていただいたが、
それもこれも千葉さんのおかげだと今でも感謝している。
僕はしばらくの期間千葉さんのお宅に住まわせてもらっていた。
広之さん(真田広之)や他の先輩たちも顔を見せることもあったが、
人が少ないと千葉さんも寂しいのか、リビングにある暖炉に火をともしながら、
毎日毎日夢を語ってくれた。
意外と周りの人たちは、正直うんざりな表情だったようだが、僕は千葉さんの話を聞くのが大好きだった。
僕は今でも、もし日本が世界に向けたアクション巨編を作るとするなら、
千葉真一以外に勝てる作品を製作できる人はいないと確信している。
そして主役には「真田広之」この人しか考えられない。
それほどすごい俳優なのだ。
そして3年前、僕はその時が来たと喜んだ。
ハリウッド映画「ラスト・サムライ」...
そしてこれは自分にとっても、大きな人生の節目となることに…。
写真:映画「激突」で
写真:(中央)堤真一君・(右)浅利 こんな写真ですまん…堤(^^;
写真:(左)織田祐二君・(右)浅利
2017-02-27
2017-02-22
2017-02-14
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