襲撃 NGO6人死亡 政府支配地域で移動中
【ワシントン小泉大士】国連南スーダン派遣団(UNMISS)は26日、事実上の内戦状態が続く南スーダンで援助関係者6人が何者かに殺害されたと発表した。現場は「政府側の支配地域だった」と指摘し、政府に真相究明を求めた。
発表によると、6人は非政府組織(NGO)の職員で、首都ジュバから東部ジョングレイ州の町ピボルへ車で移動中、待ち伏せ攻撃を受けたという。
南スーダンでは一部で飢饉(ききん)が発生するなど100万人以上が深刻な食糧不足に直面しているが、政府軍による援助関係者への妨害が相次ぎ支援活動の大きな障害となっている。2013年末に内戦に突入して以降、約80人の援助関係者が犠牲になっており、今年に入って少なくとも12人が死亡したという。
今月15日にも中部で人道支援の車列が襲撃され、国際移住機関(IOM)の職員ら5人が死傷した。