土曜日は卒園式でした。
とはいっても、卒園児ではありませんが(笑)
以前、記事にも書いたように、我が子が通っている園は小規模園です。
今年度の卒園児は、2人でした。
卒園児の親はもちろん、在園児の親(1人)も参加します。
今年度は、夫が保護者会長だったので、夫婦2人とも参加しました。
全園児11人しかいないので、お母さん同士も仲良しです。
また田舎なので、お受験戦争とは無縁だし派閥もありません。
卒園式、すごく良かった。
卒園児じゃないお母さんたちも、ほとんどの人が泣いてました。
それをみて、私も、もらい泣き・・(T-T)
小規模園ならではの、アットホームで心温まる素敵な卒園式でした。
長女は、4月から年中さんになります。
4月1日が予定日だったので3月中に生まれてくると思っていましたが・・(笑)
もし、3月だったら、もう年長さんだったんだな・・(^_^;)
子供としては、嬉しい3月生まれ・・早く社会に出れますからね♪
でも、親としては3月生まれの子供よりも、長く一緒にいられるので良かったなー、と思いました(*^^*)
11月生まれの次女なんて、もう年少さん!!
早すぎる・・(>_<)
そしてそして・・。悲しいことに、長女は、今の園を卒園できないのです。
建物の老朽化により、長女が年長さんになる年に取り壊しが決まったのです。
予算の関係から、新たな場所への移転も、なく・・
近所に空き家も沢山あるのに。
他にも、いくつかの園が閉園となり、その代わり某会社がマンモス園をつくることで決定しました・・。
何でもかんでも統合すれば良いというわけではないと思います。
私は、園が閉園となるのが納得できません。
児童の保護者や地域の人、沢山の署名を市に提出しましたが、予算がないからと、いう理由で聞き入れてもらえませんでした。
親子ともに、今長女の通っている園が大好きです。
昔は当たり前だった、緑豊かな、自然に恵まれた、この環境。
地域の人との交流もあり、子供たちは沢山刺激を受けています。
お金がない、お金がない、と言いますが、実際はどうのでしょうか。
閉園となる園が増え、どんどん活気がなくなり、ますます過疎化が進んでいくのではないかと思います。
私では、話をうまくまとめられないので夫にバトンタッチします。
夫です。
今、国は団塊の世代が後期高齢者に突入する2025年に向けて、「地域包括ケアシステム」の構築を進めています。
可能な限り住み慣れた地域で、自分らしい暮らしを人生の最期まで送ることができるようにしていくということです。
そのために、色々な議論がなされているようです。
要するに少子高齢社会が進み、国にお金がないから、ボランティアや地域の自治会などに活躍してもらい、お互い助け合って介護や、介護予防をやっていきましょう、ということです。
今回の保育施設の閉園など、地域拠点施設の統廃合は、行政の効率化などを目的に全国の中山間地域では良くあることです。
しかし、この効率化の流れは先程紹介した「地域包括ケアシステム」とは逆行したものになっている気がしています。
食物自給率40%以下、「お金さえあれば」生きていける今の日本が本当はおかしいのかもしれません。
昔の人は衣食住など、生活のほとんどを自分の家でまかなっていたと聞きます。
飢饉を乗り越えたり、役所に陳情に行ったり、ひとつの村の団結力はとてもあったと推察します。
同時にいがみ合いや子を間引くなど目を覆いたくなるような「人間臭さ」もあったのではないでしょうか。
今は役所に文句を言うだけ、住民がお客様になっているような気がします。
少子高齢社会や不況の影響で「お金さえあれば」の概念が崩れてきていているように見えます。
経済成長によって生まれた核家族が、今後は減って昔に戻っていったほうが良いような気がします。ある意味チャンスだと思います。
地域が縮まって消滅するか、肩を寄せあって存続するか。
最近薄れている隣近所との関わりや人付き合いの煩わしさを「お金」で解決できなくなりつつある今、「地域包括ケアシステム」とはそういった「人間臭さ」や人付き合いの煩わしさを取り戻していくことになるのではないかと思うのです。
正直、今お世話になっている保育施設は人間関係が煩わしいと感じる時がありますが、自分自身「長男、長女」の核家族で育ったこともあり、いい鍛練だと考えてます。
夫よ、ありがとう(笑)
煩わしさ、というのは、先生がすごく丁寧に熱心に我が子を見てくださっているので、色々言われることに慣れていない夫にとっては、辛いようです(笑)
今では、珍しいような、凄く熱心で子どもと真っ直ぐ向き合ってくれる、素敵な良い先生なので、私は大好きです。
介護などの話と混ざり、いろいろ書いてしまい何が言いたいのか分かりにくくなってしまったかな、と思いますが、何でもかんでも統合すれば良いというものではない、ということが言いたいのです。
子供たちの未来を考えた、保育園(幼稚園)ってなんでしょうね。
小さいときの記憶は、忘れていくものですが、こういった楽しかった思い出というのは残ると思います。
田舎の良さ、地元ならではの、保育園(幼稚園)。
子供たちも、生き生きしています。
でも、あと1年で閉園となります。
できたら、この先も存続してほしいです。
実際に、今までも閉園の話があったそうですが、先代の保護者たちが熱心に署名活動をやったことで、そのたびに免れたそうです。
今回の話は、今までの閉園の話とは少し違うのですよね・・
この話を聞いたのは、長女が未満児クラスだったときです。
せめて、この話があったときにいた園児は、きちんと卒園させてほしい。
どうか・・
本当につぶしてほしくない。きちんと、長女を、その園で卒園させてあげたい。
寂しいですが、国が絡んでいるので仕方ないのですよね・・